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ダイエー碑文谷店・追加調査
※ダイエー碑文谷店からの続きです
横井英樹がボウリング場「トーヨーボール」の巨大店舗として建設しようとしていたダイエー碑文谷店の建物。
実はボウリング場になり損ねたという話は行った後に聞いたため内部の構造などはよく見ていませんでした。
というわけでリベンジです。再びダイエー碑文谷店へ。
まずは前回撮らなかった別館・スポーツギャラリー碑文谷。
角地に建っています。左端にちらっと見えるのが本館。
それでは本館へ行ってみましょう。やっぱり近くで見るとでかくて迫力ありますね。
お客様駐車場案内。前に撮ったときと何かが変わっています。どこでしょう?
そういえばこの案内もボウリング場とかっぽいかも。
特徴的なガラス窓を見上げた図。
古いながらも一応頑張って手入れはしているようでぱっと見そんなにボロさは感じません。
スーパーなのにショーウインドウがあります!さすが旗艦店。
側面。垂れ幕の枠長くないですか?6階分以上の長さです。
しかもちゃんとこの長さの垂れ幕をかけている事もある様子。
後ろ姿。旗艦店っていってますが本当に戦艦みたいです。
綺麗に並べられた窓も珍しいですね。スーパーって基本的に窓の少ない建物が多いですがここは窓が多いです。
店内へ。見渡すとこんな感じ。天井は一部出っ張っていて通気口が付いています。
商品の棚がある向きにレーンを作る予定だったんじゃないでしょうか?↓こんな感じ
…凄まじく酷い絵。すみません。
画像検索ででてくる実際のボウリング場の写真と見比べた方がましかも。
気を取り直して続行。何故かトイレ前が一段高いようです。スロープみたいなのが付いています。
上の写真で端に写っていた7階の窓からの景色。あたりが一望できます。
階段。なんかレジャービルっぽいような。どの辺が?と言われたら答えられない訳ですが…なんとなくそんな感じ。
とりあえずスーパーっぽくはないです。
その理由の一つがやけに天井が高いこと。場所を有効に使うため当時のスーパーは大抵こんな事はしないはず。
するならフロアの真ん中の方を高くして売り場を吹き抜けにするとかでしょうか。それも今ほどメジャーではありませんでした。
かと思えばこんな低い階段もあったり。
ゴツい非常扉。
非常口は明朝体だけなのかと思ったらこんなゴシック体のも混ざってました。
こんなむき出しの配線も。
前回適当に終わらせてしまっていたエレベーターの登場です。
奥にこのように3基、さらに手前にシースルーエレベーターが2基、なんと合計5基(!)もあります。さすが旗艦店。
この奥の3基がそれぞれ個性的なので1基づつ見ていきましょう。
前来たときは真ん中と左は連動していたはずなのですが何故かバラバラになっていました。
しかもボタンが新しくなってます…更新されたのか?
とりあえず前回も見た一番左から。外のドア上インジケータはこんな感じ。
到着を知らせる音は昔ながらのベルです。「チーン」とベルの音が響きます。
操作パネル。中は未更新でした。よかった。
銀の縁取りボタンも健在です。このタイプ、いろんな所のエレベーターを見てきましたがここ以外で出会った事がありません。
定員23名、容量1500kg。
よく見るとインターホン呼び出しのボタンだけ普通の黒縁取りです。
ふたの一番上には相変わらず「ドアーは自動で開閉します」。
一番上の黒い部分は地震時管制運転装置の窓かと思ったらなんか網が付いてました。スピーカー?
そして反対側にサブの操作パネルまで付いてます。さすが旗艦店。
こんなに豪華なのは横井英樹の勢いなのかダイエーの勢いなのか。
ドア上インジケータ。どうも従来のインジケータの上からフロアガイドをかぶせているようです。
内側で微妙に電球が光ってるのが見えます(写真だと7階)。
今度は一番右のこいつ。到着を知らせるベルが「チンっ」と乾いた響かない音です。
ドア上インジケータ。左のと同じ。
これは非常用エレベーターです。ボタンが古いまま残っていました。緑と赤に光って綺麗です。
基本的には左のエレベーターと同じですが唯一の相違点は「非常運転」が出来る事。
非常用エレベーターは火災などの際に消防士の移動手段として利用できるもので特殊な基準を満たしています。
これです。
「1次消防」をONにすると外部の呼び出しを受け付けなくなり中で押した階に直行できます。「2次消防」はONにすると火災の影響などでドアが閉まらなくでもエレベーターを作動させる事が出来ます。
非常用エレベーターは厳しい基準に合わせるため速度が遅いものが多く、人目につかないバックヤードでひっそりと待機してるものが多いのですが運がいいとこうやって普通に客用エレベーターとして常用されていることも。
床がボロいのがちょっと気になりますが足下のMITSUBISHIロゴも健在。
天井は網みたいになっていますが中には家の照明のような丸い蛍光灯が入っていました。
最後に真ん中の登場。インジケータが妙にスタイリッシュになってます。
そして到着を知らせる音は「ピンポーン」と電子音。更新されてますね。
操作パネル。ばっちり綺麗になってました。デジタルの階数表示も装備。しかもしゃべります。
ボタンもでかくなって押しやすく。「開く」が横に長いのは密かな心遣いでしょうか。
「ドアー」派だったはずの三菱が「ドア」って言ってる!
上の網?はそのまま残ってました。
そしてサブの操作パネルがあった反対側ですが、なんとここにも右と同じやつが付いてました。
両側にデジタルの階数案内とインターホンのついた過剰装備に。豪華さが増してます。
しかもドア上インジケータはそのまま残っているので上を見ても右を見ても左を見ても階数案内がある状況。
天井も変わっていました。
シースルーな2基はどっちも更新済みだったので今回はパスします。
そしてエスカレーターの登場。6階~7階の所だけ2基仲良く並んでいます。
ナイスな丸ボディ、そしてダイエーにしては珍しい青いベルト。しかしそれ以外に変わった所が…
その前に昭和な親子(勝手に命名しました)第二弾が。やっぱりお母さんはばっちりおめかししてます。
「お子様ランチおいしかった?またこようね。」「うん!今度は屋上で観覧車にのるんだ!」
こんな事を言ってるのかは分かりませんが。…え?考え過ぎ?
あ、また昭和な親子が…ではなくこの端の所。なんか四角い!これは初めてみました。
裏から。やっぱり四角い。何でこうなったんでしょう。
こんなのを見つけてテンション上がってしまったので今回は写真多めです。
普通のショッピングセンターで2つ平行になってるのってなかなか見られない光景。
上りも。さらに丸ボディが2つとなるとかなり貴重な光景です。さすが旗艦店(しつこい)。
下の階は通常の互い違いになってるんですが何故かこんなに離れています。
これもボウリング場と関係あるんでしょうか。
四角いのに気づくと端に写っている四角い部分が気になります。
柵がエスカレーターと向かい合っている所だけこの四角い形に合わせたのかというような形状をしていました。
こだわりなのか偶然なのか。
で、この変わったエスカレーター、どこが作ったのかと見てみると三菱でした。
うーん、やっぱりエスカレーターとかエレベーターは奥が深いようです。スーパーをまわるのが目的のはずなのに妙に詳しくなってきました。
でもこういうのも貴重な昭和の遺産ですね。
以上、追加調査でした。
==店舗データ==
店舗正式名 |
トーヨーショッピングセンター |
店舗番号 | 0284 |
所在地 | 東京都目黒区碑文谷4-1-1 |
開店日 | 1975年4月1日 |
階数 | 地上7階 |
店舗面積 | 14514平方メートル |
エレベーター | 三菱 |
営業時間 |
9時〜22時 (別館は10〜21時) |
アクセス |
電車:東急東横線学芸大学駅(東口)下車、徒歩8分/都立大学駅(目黒通り)下車、徒歩10分 バス:JR目黒駅(西口)より東急バス(02番:二子玉川園行き、98系統:等々力駅行き、07系統:弦巻営業所行き)碑文谷5丁目交番前下車 車:環状7号線目黒通り交差点を目黒方面へ700m |
2012/2/8作成開始
2012/6/8別ページから移動
2012/10/28修正