上大岡赤い風船ビルPart3（旧・ダイエー上大岡店）

横浜の上大岡駅前にあったダイエー上大岡店。元々「サンコー」として開店、向ヶ丘店や横浜西口店と同様のちにダイエーとなります。

ダイエー時代は「上大岡ショッパーズプラザ」を名乗っていました。1971年開店、1998年閉店。

閉店後はすぐ隣に店を構えていた地元の人には「アカフー」の愛称でおなじみの複合レジャービル「赤い風船」の一部となりました。

赤い風船になった際大規模な改装が施され凄い事になってます。これにはリフォームの匠もびっくりでしょう。リフォームの全貌は後ほど。

長年のライバルだったヨーカドーの屋上から見える広告塔。

ちなみに上大岡駅周辺では74年にヨーカドー、75年に長崎屋&富士スーパーがオープンしてます。

既にあった「東光ストア」も加えたくさんのスーパーが建ち並ぶ激戦区でした。

ヨーカドーから細い道を歩いて行くと近づいてきました。

裏からまわったのでまずは納品口側。

四角いです。スーパーの建物らしく表から見えない所は質素。

納品口には補強の柱が入っていました。40年もののビルですがまだまだ戦います。

スプリンクラー送水口。

地下へ降りる事のできた階段は閉鎖されていました。そして強度を高める補強がここのガラスにも。

全景。地上5階、地下1階の建物です。現在は地下にスーパー、1階にパチンコ屋とダイソー、2階から屋上までが駐車場。

え？駐車場！？…そうです。これが大改造の正体。それではリフォームの全貌をご覧頂きましょう。（BGM：TAKUMI/松谷卓）

70年代オープンの古い多層階GMS。時代に合わなくなり再利用しても上層階は空きになっている事が多くあります。

そして同時に駅前型店舗は「駐車場不足」という問題も抱えています。

なんと匠はフロアだった部分を駐車場に改装する事でその問題をまとめて解決したのです。

なんということでしょう。かつて売り場だったフロアは駐車場に生まれ変わりました。

かつて売り場だったことを思わせる張り出した天井。

新たに設置されたスロープ。匠の大胆な空間の使い方が光ります。

遊園地があり多くの子供達で賑わった屋上。そんな人々の思い出が詰まった屋上も匠は駐車場としてよみがえらせました。

テナントが変わり屋上の用途も変わってもここから見える景色はこれからも変わりません。

旧・ダイエー上大岡店リフォーム費用　予算 xxx円

改装費　xxx円（デザイン料含まず）

…これくらいにしときましょう。お粗末様でした。ここから通常モードで行きます。

屋上広告塔。古いダイエー特有の角が丸いやつではありません。交換したのでしょうか？

追記：ダイエー時代の写真を見てもこの形でした。そのまんまみたいです。

店舗入口。

さっきから車が1台も写ってませんでしたがいるとこんな感じです。

横に線路があります。京急の赤い電車が走っていました。

「使用不能」と書かれていた救助袋。これだけ見ると廃墟の写真みたい。

窓ガラスが無いので変な感じ。

改装と同時に設置された駐車場へのスロープ。

入口の丸い取っ手はダイエーの名残り？

右の建物は元から赤い風船だったビル（Part1）です。ちなみに赤い風船ビルはPart1～Part4まであります。

合わせてパチンコ、カラオケ、バッティングセンター、ボウリング、ネットカフェ、ゲームセンターのある複合レジャー施設。

さらにユニクロ、牛角、居酒屋、ラーメン、床屋、100均、スーパーとかなりいろいろ詰め込まれてます。

スーパー跡地の再利用でこのようなパターンの場所は他に見た事がありません。

立地がよかった事もあるのでしょうが駐車場にする発想には脱帽です。

40年近く経っていながら駐車場に出来るほど強度のあった（補強もしているようですが）建物も凄いですね。

このまましばらくは活用されることでしょう。しかしやっぱり窓ガラスの無い外装は異質です…

ヨーカドーもでしたがここも住宅街のかなり近くにありました。

＝＝店舗データ＝＝

建物正式名	赤い風船食彩館
（ダイエー時代の）店舗番号	？
所在地	横浜市港南区上大岡西2-1-12
開店日	1971年9月9日
階数	地下1階/地上5階/屋上（駐車場）
店舗面積	8143平方メートル
エレベーター/エスカレーター	フジテック（エレベーター／エスカレーターともに更新済み）
営業時間	B1F食彩館、1Fダイソー:10～21時 1Fパチンコサガン:9時～21時45分
アクセス	電車: 京浜急行/横浜市営地下鉄上大岡駅から徒歩3分
駐車場	あり（300台、各店舗でサービス有り）
備考	元サンコー→上大岡ショッパーズプラザ（ダイエー上大岡店）

2012/9/4作成開始