松屋銀座本店
松坂屋・三越と回って来て最後の登場は松屋です。松坂屋オープンの翌年、1925年開業。
他の2店が後年に建物を建て替えた中、ここは当時のものを改装して使っているようです。
…でも外観は3店の中で一番新しいんじゃないかと思うほどのガラス張りの今どき仕様になってます。とても1925年のビルとは思えません。
ガラスの中にはLEDが仕込まれていて光るとか。イベント時にはガラスの壁に装飾が施されビルを彩ります。
入り口の横には昔のロゴが掲げられていました。
ちゃんと大規模小売店舗もありました。以外とシンプルなプレートです。スタイリッシュな外観によくマッチしてます。
縦の看板。
ここ、当時は贅の限りを尽くした超豪華なデパートだったそうです。第二次大戦後は接収されて米軍用の店（PX）になっていた事も。
そんな波乱の人生を抜けてすっかり若返った松屋銀座。中も全面改装されてるんだろうとそんなに「昭和」には期待してなかったのですが…
初っ端から丸ボディがお出迎え！外観の割に中は割と古いところもあるようです。
昭和な親子も登場です。
でもランディングプレートがなんかおかしいような…これ、割と最近のやつですよね？すごいミスマッチ。
しかもステップが緑に光ってる！どうも外観はそのままに中身だけ新型に入れ替えているようです。
勝手に「魔改造エスカレーター」と名付けときました。他にも存在するのでしょうか？
端だけ乳白色ガラスになっていて光ります。
ここまでしても新型に取り替えず丸ボディを残してくれたのはこだわりでもあるんでしょうか？それとも予算の問題？
こうやってみるとレトロな丸ボディですが機能面では新型そのものです。
互い違いの配置なのですが2基の間が離れていて真ん中が吹き抜けになっているのでこんな変わった角度からも見られます。なんかしがみついてるみたい。
ガラスが白い部分は全面に蛍光灯が入っているのでボディが分厚くなっているのがよくわかります。
見られそうで以外と見る事の出来ない角度。
上の方の階に1か所だけ割と新しいのがありました。さっきの魔改造丸ボディはこのエスカレーターと同等になっているようです。
そしてこっちにも親子がいました。このステッカーいつ頃まで使ってたんでしょうか。
南側のエスカレーターは丸ボディではありませんが金色に赤ベルトとまさにデパートっぽいです。
こっちは改造されていないようです。ランディングプレートも古いまま。
また居ました。松屋ならどこのエスカレーターに乗ってもこれを見る事ができます。
そしてこのエスカレーターの横がこんな壮大な吹き抜けに！
これは開業当時にあった「中央ホール」の名残りだそうです。
エスカレーターの横には階段もあります。そして8階まで吹き抜け。建物の中にいるのにこの開放感はなんか不思議な感じです。
エスカレーターと吹き抜け。綺麗でした。
7階まで突き抜ける空間の横に輝くエスカレーターは通称「スカイリボン」。1956年に出来た当時は東洋一とも言われたそうです。
階段の重厚感もなかなかでした。外観とは裏腹に一番古い建物を堪能できるデパートはここ松屋かもしれません。
でも残念ながら屋上遊園地は2010年に閉鎖されてしまいました。今は休憩スペースとゴルフガーデンになっています。
じゃあデパートも見終わったし…と思いましたが1つ忘れていました。（５）で紹介したニューメルサの元祖のほう、メルサ銀座二丁目店です。
＝＝店舗データ＝＝
| 建物正式名 |
松屋銀座本店 |
| 所在地 | 東京都中央区銀座3-6-1 |
| 開店日 | 1925年 |
| 階数 | 地上8階/地下2階/屋上 |
| 延床面積 | 32182平方メートル |
| エレベーター/エスカレーター | 三菱 |
| 営業時間 |
10時〜20時（レストランは22時まで） |
| アクセス |
電車: 東京メトロ 銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅A12出口直結、都営地下鉄浅草線 東銀座駅A8出口より徒歩3分 東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅9番出口より徒歩3分、JR 有楽町駅より徒歩8分 |
| 駐車場 |
あり（30分300円、2000円以上お買い上げで1時間、5000円以上お買い上げで2時間無料） |
| 備考 |
2012/2/12作成開始