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読売会館・ビックカメラ有楽町店

東宝ツインタワービルから数分歩いて有楽町までやってきました。ここでみるのはビックカメラ有楽町店。

最新の家電を見るのも目的だったりするのですが…ここはかつて「そごう東京店」があった場所でした。

そごう東京店は1957年開店、大阪と神戸に店舗を持っていたそごうの関東進出1号店でもあります。

「有楽町で逢いましょう」で有名ですね。どうでも良いんですが昔ジャスコで「ジャスコで逢いましょう」って歌が流れてましたがこれを文字ったんでしょうか?

で、その後店舗を拡大したそごう。バブルの景気にも乗りまくって絶好調でしたがその後は…最近になって八王子店も閉店し店舗は減る一方…

そんなそごうが開店した1957年から角地に建つ変わった形のビル。

昭和32年竣工、設計は村野藤吾。とかいうと詳しい人っぽいですが私は別に建築関係専門ではないのでよくわかりません…

村野藤吾は20世紀を代表する建築家で旧そごう大阪店(カッコいい建物でした。残念ながら解体済み)も設計した人物です。

そんな貴重なビルな訳ですが容赦なく外装を変えて街頭モニターまで付けたビックカメラ。

当然一部からは「なんてことするんだ」という声も聴こえてきそうな訳ですが建物は生きているものだし時代ごとに変化があっても良いんじゃないかとも思います。この辺は難しいところです。

裏側の外装はそのまま残っているみたいです。

透明なガラスが横一列にはめ込まれた外観が特徴的。そごう時代から残る唯一の面影でしょうか。

う…逆光…でも建物は動いてくれないのでしょうがなく撮りました。裏側です。

三角形になっているためこっちは広いですね。改修済みの右側と当時からの外装が残る左側。

しかしこの建物が災いして他のデパートが増床して売り場面積を広げる中、そごう東京店はそれが出来なかったそうです。

裏側の様子。

当然店内もそごうのまま使っているんですが小さい吹き抜けがあったりと面影が多数ある中一番インパクトがあったのがこれ。

エスカレーターが金色です。ちなみに三菱製。

おお、これはそごうです。ヨドバシとかだったら容赦なく新型に交換しそうですが(元近鉄百貨店だったヨドバシ吉祥寺とかもはや原型を留めてないです)ちゃんと残っていました。

電気屋には似つかない金色のボディに赤い手すりがデパートだった往事を偲ばせます。

この建物の残し方には賛否両論あると思いますが大阪店のように解体されず(あれは老朽化もあったようですが)現役で頑張っているのはうれしいですね。

そんなそごう東京店を後にしていよいよ銀座へと向かいます。

 

ついでに有楽町のガード下でも見ながら行きましょう。

よく見ると壁がレンガになってます。いつから残っているのか…

で、そろそろ線路を渡ろうと思っていると現れた謎の空間。

「有楽コンコース」という名前がついているようですが文字が落ちて「URA U CONCOURSE」。裏Uって…

うーん、これは昭和ですね。そろそろ「S」も落ちそうなのが気がかりです。

「もう一度 よく見て渡れ 手をあげて 街をきれいにしましょう」…時代が止まっているかのような空間。

でも時代の流れには逆らえずボロボロになっている訳ですが…この看板の通りまっすぐ行けばすぐ銀座です。

いったい中はどうなってるんだと入ってみると以外と短くこの立地をうまく使った居酒屋があるのみ。

普通に人通りも多く通り抜けできます。

振り返ってもう一枚。狭いけど結構濃い空間でした。プチ昭和体験です。

反対側から。こっちはちゃんと「YURAKU CONCOURSE」になってます。

何気に標語が変わってました。「世界の願い 交通安全」…急にスケールアップ。

ここを抜けたら次の物件、銀座東芝ビル(現銀座TSビル)はすぐそこです。

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==店舗データ==

建物正式名

読売会館

所在地 東京都千代田区有楽町1-11-1
開店日 1957年(そごう東京店)
階数 地上8階/地下2階
延床面積 13816平方メートル
エレベーター/エスカレーター 東芝
営業時間 10時〜22時
アクセス

電車:JR山手線・京浜東北線・東京メトロ有楽町線 有楽町駅目の前/東京メトロ 日比谷線・千代田線・都営三田線 日比谷駅下車、徒歩3分

駐車場

東京国際フォーラム駐車場(30分200円、2万円以上購入で2時間無料)

備考 元そごう東京店

2012/2/9作成開始

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