徹底特集 東急東横店(1)外観編
東急東横店はその長い歴史の中で増築を繰り返し、現在は東館(1937年)・西館(1954年)・南館(1970年)の3館体制となっています。
さらにこの3館が線路を跨いで建っているため複雑な構造をしています。順番に見ていきましょう。
3館の構成はこんな感じ。それぞれ(1)〜(3)の場所から撮った写真を見てみます。
まずは(1)の場所から。今回の主役・東館です。
実はこの下に暗渠となった渋谷川が流れていて建物は川の上に建っているということになります。
(2)の場所から。右に見えるのが西館、左は東館の後ろ姿。
(3)から見ると一番新しい南館が(右)。左の弧を描いているような建物は西館。
西館には京王井の頭線の線路が入り込んでいるようです。
建物自体が駅と一体化したようになっているので複雑。
意外と薄っぺらい南館。角張った建物で70年代らしいです。
奥に新しく出来た「渋谷ヒカリエ」がそびえ立っています。
反対側に戻ってきました。東館は地上7階建て。設計者の渡辺仁は銀座にある和光ビルとかも作った人だそう。
竣工当時はもっと角張っていて窓が並んでいるような外観でした。
(1枚目の写真とは日付が異なるため広告が違います)
東館には地下鉄銀座線が入り込んでいて内部にホームがあります。
これは昭和13年の地下鉄開通時に増築された部分のようです。
右側面。奥に見えるベランダと後ろが看板のようになっているスタイルは竣工当時からそのままとのこと。
新顔のヒカリエと長老の東館。短い間の顔合わせでした。
左側から。言われて見ると地下鉄の部分は取って付けたような形。
写真左に見える出っ張りの部分も増築と思われます。
入っていく銀座線の電車。
増築部分を見たところ。上にある丸い物体は給水設備か何かでしょうか。
現在外装は淡いピンク色で「△」の装飾が特徴的な物になっています。
本当にこれが無くなっちゃうんですね…いまいち実感がわきません。
こんな何気ない渋谷の風景も近いうちに変わってしまうことでしょう。
東急東横店も普通のデパートなのでちゃんと納品口があります。
第1検品所だそうです。
ガード下のような所をうまく使っているようでした。
おまけ。夜の東急東横店。
東館。
突然ですがヒカリエです。上から東急が見られそうですね。
…ということでなんかカッコいいエスカレーターで上のフロアへ。
長いエスカレーター。
窓を見ると東横店が。さっきの丸い物体が見えます。
もう少し上の階に来てみました。
おお!見えました!東館全景。
ついでにこっちも無くなってしまうらしい東急東横線のホーム。
アーチが並んだような特徴的な建物です。
続いてこの駅を始めとするデパート周辺を見てみましょう。
2013/1/21作成開始