新橋駅前ビル(1号館/2号館)
ニュー新橋ビルを後にして駅の反対、汐留口側へとやってきました。
少し歩けば今どきな高層ビルが立ち並んだエリアとなるのですが駅前にはこれまた昭和な商業ビルが残されています。
1号館と2号館の2棟からなる新橋駅前ビルはニュー新橋ビルよりもさらに前の1966年開業。
元々この一帯にあった小さな飲食店街を東京都が主導となってまとめるために建てたビルという経緯を持ちます。
その飲食店街は戦後の闇市から出来た物らしくまさに戦後の日本の歴史を背負っているビル。
ゆりかもめの駅を挟んで両側にあるグレーの建物が新橋駅前ビルです。大型の1号館(左)と小振りな2号館(右)。
現在の「駅前再開発」とかの走りともいえる新橋駅前ビル。大阪に親戚?のよく似た「大阪駅前ビル」というのがあったりします。
1号館。なんか複雑な形。4フロア分だけ斜めになっている所とか好きです。
ここの壁もユニークですね。大小の四角が綺麗に整然と並んでいます。
入り口。ニュー新橋ビル同様やっぱり人気が少なく入っていくのはサラリーマンばかり。
定礎と銘板がありました。
昭和41年8月。
銘板。見づらいですが建築主が東京都になっています。設計は佐藤武夫設計事務所。施工の一番下に日立製作所が入っているのが気になります。
地下と直結した入り口。
内部の様子。ゲームセンターやパチンコ屋が無いせいかこっちは静かでした。
基本的に飲み屋街なので日中はほとんどの店が閉まっているようです。
床には営団の文字が残ってたりします。
なんか出られるのかと思って行ってみるとこんな感じで閉まっている所とかもあるし…
ここでもエスカレーターチェックをしてみました。案内板を発見。
なんと完全照明型!!西友小金井店と同型です。ちょっと照明にむらがあるのはご愛嬌。
ランディングプレート。60年代の三菱。
反対側のエスカレーター。同じなので最初は載せようか迷いましたが照明のむら具合が違うので載っけてみました。
もちろん上の階も全部光ってます。やるじゃん新橋駅前ビル。
階段も負けず劣らずレトロです。もっと撮ろうかと思ったらここでデジカメの電池が切れて終了…これはまたリベンジですかね…
UCカードの広告塔が目立つ2号館。壁の感じとかは1号館と共通です。
1号館と比べると随分小さいですね。店内も狭い分飲み屋の密集率も高くなかなか凄かったです。
平日の昼間にはランチ、夜には飲みにくるサラリーマン達で賑わうそうですがそれ以外の時間帯は非常にひっそりとしています。
中にはチェーン系の居酒屋なんかもあったりしますがそこは戦後の闇市から誕生しただけあってレトロなお店が多いです。
新橋という人の多い賑やかな駅前にあるのにここだけ昭和で時間が止まっているかのような不思議な空間でした。
==店舗データ==
建物正式名 |
新橋駅前ビル1号館/2号館 |
所在地 | 東京都港区新橋2丁目20-15 |
開店日 | 1971年3月1日 |
階数 |
1号館:地上9階/地下4階(地下5階?) 2号館:地上9階 |
店舗面積 | ?平方メートル |
エスカレーター | 三菱 |
営業時間 | 店舗によって異なる |
アクセス |
電車: 新橋駅から徒歩1分(汐留口側) |
駐車場 |
なし(付近に有料駐車場はあります) |
備考 |
店舗フロアは地下1階までのようなのですが調べてみると1号館は地下4階まであるようです。しかし物によっては地下5階と書いてあるものもあり謎。
いったいここの地下はどうなってるんでしょう…
2012/5/27作成開始