東京タワー・屋上遊園地探訪
今も昔も変わらぬ東京の顔。昭和30年代、高度経済成長期の象徴・東京タワーにやってきました。
ここの下には「タワービル」…もとい「フットタウン」とよばれるお土産屋などが入ったビルがあります。
そしてそこにレトロな屋上遊園地があるんです。それを見に行ってきました。
足下にある銘板。起工 昭和32年、竣工 昭和33年。
「日本電波塔株式会社」は東京タワーを建てた会社であり今もここの管理をしています。
こっちにも銘板。
「新三菱重工」は戦後、GHQによる財閥解体で三菱重工が3つに分割されたうちの1つ。戦後の重みを感じます。
それではいざタワーへ!
…ってこのままお土産やら展望台やら紹介したら普通の観光サイトなんで今回は省略します。
その辺は観光ガイドでも見てくれれば…お土産屋ゾーンも昭和でいい感じだったりしますが。
タワービルの方のプレート群。
建築業協会賞。記念すべき第一回。
こっちは2008年に受賞したBELCA賞のプレート。
長い間大切に使われている建物に送られる「ロングライフ賞」を受賞しました。
一番下は定礎。ですが写真から年月が読み取れません…多分昭和33年。
ビルに入ったらエレベーター(展望台に行くのとは別)で屋上へGO!
この日はあいにくの曇天でしたがイベントをやっていて人が結構いました。
おお、このノリ。ベタな屋上遊園地ですね。まさかこんな所で見られるとは。
まさにあの頃の屋上。レトロなゲームがいっぱい。
ナムコの「NEWスウィートランド(1990年)」。誰もが一度は見た事があるはず。
ポップな色使いが素敵。
昔はどこ行ってもありましたが最近は新しいのばっかりでめっきり見かけなくなりました。
レトロなバイクはナムコの「スズカエイトアワーズ(1992年)」。
コカコーラが正式スポンサーについたバージョンらしいです。
そしてセガ「UFOキャッチャーDXII(1990年)」!
このゴツいUFOキャッチャー、昔はデパートの屋上とかにもありました。
DXIIは3代目のモデルですが基本的な形は1985年の初代モデルと同じだそうです。
まさかこんなのが見られるとは…DXとDXIIにしかいないUFO君?がいます。
操作ボタン。今のやつよりシンプルですね。プレイ回数もデジタル表示じゃなくてLEDです。
コイン投入口はここ。パネルがくの字に曲がっているのがわかります。
アーム。最近のより丸くまさにUFOっぽい形。
上下運動の方法も原始的なものなので後ろに重りがぶらさがってます。
景品取り出し口は左右の端にあるここ。ピンク色の部分です。
今のやつより随分高いところにありますね。
関西精機サービス。ちなみにこのモデルまで本体が木で出来ていました。
こんな汽車もあります。本当にデパートの屋上みたい。
トーマス。なぜか奥で駅員が倉庫?に頭を突っ込んでます…
7人の小人?とまさかのレーシングカー。元々乗り物だったのが壊れてディスプレイになった?
別の汽車もあります。
ガンダム風?ロボット。銃の先端が光ります!
ほかに同型で青いやつも居ました。
もう一箇所ゲームコーナーが。手前にあるのはさっきのより前の初代スウィートランド(1986年)!
さらにUFOキャッチャーDXIIとNEW UFOキャッチャー(1991年)が2台ずつという素敵なラインナップ。
スズカエイトアワーズもありますね。こっちはコカコーラじゃないバージョンのようです。
絶滅危惧な初代スウィートランドの勇姿。今は動いてないようですが復活してくれるといいですね。
で、奥にあったこいつ。景品が無いですが電源は入っていてなんとレトロなデモサウンドが流れてました。
初代から続いていた「グリーンスリーブス」と「見つめていたい(every breath you take)」のメロディー。(これです)
物悲しい旋律が哀愁を誘います。以前は流れていなかったらしいですが流れるようにしてくれたのでしょうか。感謝。
今でも子供達の人気者、ドラえもんとアンパンマン。
ピカチュウもばっちり押さえてあります。
ちなみに展望台まで階段で上がる時はここからスタート。
あ、パンダさん!屋上の定番ですね!
独特な形のコイン投入口が懐かしいです。遊具で有名だったトーゴ製。
浅草花やしきの「ローラーコースター」やディズニーランドの「スプラッシュマウンテン」も作った会社です。
しかし2004年に倒産…もう遊園地は儲からない時代なのでしょうか。
やっぱりデパートの屋上ですって言っても気づかれなさそうな感じ。
素晴らしいレトロ空間でした。ここの後に蝋人形館行ってペナント買って記念メダルを作ればもう気分は昭和です。
いくらタワーがリニューアルされてもこのまま残しておいて欲しい屋上遊園地でした。
2012/12/26作成開始