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NEC CD-ROM2 CDR-30A(1988)
NECのゲーム機、「PCエンジン」用のCD-ROMドライブ。世界初のCD-ROMを使ったゲーム機らしいです。
まだメモリの値段も高く容量が少なかった時代、大容量で低価格なCD-ROMは画期的でした。
ただ当時は現在のようにパソコンでCDを使っているような時代ではなく普及もしていないCD-ROMをゲームに持ち込むのは大変な話だったとか。
…なんて当時の状況を書くと詳しい人っぽいですが実はゲームに関してはファミコンくらいしか分かりません…間違っている所があったらお許しください。
どうしてゲーム機がポータブルCDの部屋にあるのかというとこんな物だからです。外観は当時のポータブルCDそのまんま。
これはインターフェイスユニットという物を介してPCエンジン本体と繋げる事でCD-ROMのゲームが出来るようですが単体では音楽CDプレーヤーになります。
PCエンジンと合わせるためか白いので黒が多いポータブルCDプレーヤーばっかり見ていると新鮮です。
ハードオフで525円でした。レトロフューチャーな感じの外観が気に入ったのと珍しそうだったので捕獲。
ディスプレイはシンプルに赤いトラック表示のみ。リピートも出来ます。
手前には窓。DIGITALの文字に時代を感じます。
操作ボタン。普通のCDプレーヤーと同じです。
ピックアップまわり。ここまで白いです。凝ってますね。
裏側。
銘板。型番がCDR-30「A」になっている物は改良型で最初はただのCDR-30でした。
Aがつくとノイズ対策などがされているそうです。懐かしいNECの旧ロゴ。
電池駆動は出来ず9VのACアダプターのみです。
CDR-30の銘板。
CDR-30(左)とCDR-30A(右)。色が違う!…のは日焼けのせいです外観は全く同じです。
ちなみにCDR-30は前所有者により内部が荒らされていて基板からピックアップユニットまわりまで故障のため復活できず…
ディスプレイなどなんとなく似てるSONY D-600とツーショット。ふたに書いてある文字なども似ていて何かしら繋がりがあるような気がしますが謎。
===おまけ 修理編===
入手時の状態。ハードオフで525円。
前回315円で買ったCDR-30が修理失敗品ではずれを引いてしまったので今回は慎重に状態をチェック。特に問題はなさそうなので保護してきました。
しかし電源は入るものの読み込みません。
この機種はSONYのピックアップユニットを使っていて88年当時のSONYといえばグリス固着で動かない機体が多かったようなので見てみます。
まずは底板をはずしたところ。
さらに基板をどかすとピックアップユニットが見えました。
基板のアップ。SONY製とNEC製のチップが半々くらい。
ピックアップ。KSS-330系が出る前の比較的古いポータブルCDプレーヤーによく使われているKSS-220Aです。
怪しいポイント。ピックアップを移動させるギアですが、案の定グリスが固まっていて手で動かしても回りません。
真ん中のギアだけ材質が違うようで黄色くなっていますがここだけ破損している個体が多いようです。これはとりあえず無事でした。
グリスアップすると無事再生できるようになりました。PCエンジンなんて持ってないのでただのCDプレーヤーですが…
ジャンクでインターフェイスユニットとPCエンジンが安く売ってたら試してみても良いかもしれません。
==仕様==
電源 |
DC9V |
再生時間(電池) |
- |
DAC |
16bit? |
音質切替 |
- |
バックライト |
- |
RESUME(途中から再生) | - |
特殊再生 |
リピート |
出力 |
ヘッドホン/ライン |
音飛び防止 |
- |
発売年 | 1989 |
定価 | ¥57800(インターフェイスユニット込み) |
備考 | PCエンジンと組み合わせるとゲーム機に |
2011/10/12作成