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AIWA CSD-SR8(1990)
80年代後半〜90年代前半あたりに作られ、豪華な装備や迫力の音質で現在もファンが多い「バブルラジカセ」。そんな数あるバブルラジカセの中でもやっぱり一番人気はパナソニックのRX-DT9でしょうか。
このDT9を差し置いて(?)音質の評価が高いのがアイワのCSD-SR8/80。本格的なツイータのおかげか特に高音の評判がいいようで前から少し気になっていました。
しかしこの機種、元々の販売数が少なかったのかDT9以上に見かけません。しかもたまにオークションに出てくると結構な値段まで上がるようで…そんな中何気なくヤフオクを見ているとアイワ製の大きなCDラジカセが。タイトルや商品説明に型番は書いてありません。SR6かなと思い画像をよく見ると…SR8です。開始価格は500円。
これはいけるかなとウォッチリストに入れてしばし様子見。特に動きはありません。ラジカセカテゴリではなかったのも幸いしたのか結局開始価格のまま落札してしまいました。
というわけでSR8です。本当はAMステレオ対応板のSR80が良かったのですが安値で買えたので贅沢は言いません。
なかなかカッコいいですね。
操作系は中央にまとめられています。前機種のXR90と比べるとだいぶ大人しくなっていますが並んだボタンと大きなディスプレイが良い感じ。これぞバブルラジカセ。
カセットのふたは軽く押しただけで開くのですこし不便でしょうか。メタルテープ録音にドルビーB/Cも装備と豪華です。
ディスプレイ左右の操作ボタン。BBEはONにすると音の明瞭度があがるらしいです。詳細はここを参照。
ディスプレイ。オレンジのバックライトが綺麗ですが左右にむらがあるのが気になります。
ラジオ受信中。VHF/UHF音声多重にも対応しているようです。操作ボタンはUPとDOWN以外は使用しないので光っていません。
CD再生中。ミュージックカレンダーが表示されます。
どうせなら暗闇でも操作できるようにボタンの真ん中もライトアップしてほしかったな…
枠しか光っていないので暗いとなんのボタンなのかわかりません。
テープ再生中は4桁のカウンタを表示。
ちなみに外部入力ではお約束の時計ではなく何故かテープ2のカウンタが表示されます。
スピーカ。結構な実力がありそうなウーファと大きめのツイータ。このツイータのおかげで確かにほかの機種より高音が出ます。
サブウーファなどは積んでいない正統派(?)なのでズンズンした低音は出ませんが綺麗な音です。
上から。中央部分が出っ張っているのが分かります。
音質調整など。上からトーン(HIGH〜LOW)、BASS RANGE(後述)、BBE(BBEの聴き具合を調節できます)、音量。
アイワお得意のBASS RANGEは低音のレベルではなく出る低音の幅を変えられるようです。
NARROW〜WIDEで調整できます。WIDEにいくほど幅が広がります。
CDふた。横の「AUTO PRESET」はSR80だと「AM STEREO」になります。
ふたの中。ピックアップはソニーのKSS-210B。
背面。
入力はLINE INとMIC。よく付いているCD OUTはありませんがデジタル出力を装備。
キャップを外すとこんな感じ。同軸デジタルです。DATにつなげるのを想定していたのでしょうか。
銘板。見づらいですが消費電力は意外と控えめ?の20W。
アイワがその後しょぼいデフレ機を乱発するとは思えないほど良く出来たラジカセです。
そのアイワも今はソニーに吸収されなくなってしまいましたが…
ただこの機種、電源に余裕が無いのか?カセットを動作させたり音量をかなりあげた状態で聴くとバックライトやLEDが暗くなったりします。意外とデリケートなのでしょうか。
2010/4/29作成開始
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