トップページ>SONY D-202の修理

SONY D-202(1991)修理編

ソニーの古いDiscman、D-202です。

低音がよく出て好きな機種なのですがなぜかヘッドホン出力からのノイズが大きく気になっていました。

その後同機種を3台入手したのですが全機種ともにノイズが入ります。

という訳で修理してみることに。

入手したD-202。全部315円でした。

今回は左から1号機(初期ロット)、2号機(修理歴あり)、3号機(後期ロット)とします。

問題のノイズです。(再生ボタンを押すと音が出ます。音量注意)

手持ちのCDで一番分かりやすかったTHE SQUAREのアルバム「S・P・O・R・T・S」より「LOVE IS IN MY SIGHT」の冒頭部分でテスト。

だんだんとフェードインしていきますが最初の音が小さいところでは特にノイズが目立ちます。

これは1号機(整備前)です。バタバタというようなノイズが入っているのが分かるでしょうか。モータの音を拾ってる?

さらに酷かったのが3号機。これではもう音楽どころではありません。

それでは修理にいってみましょう。今回のターゲットは2号機です。

こいつも結構ノイズが乗る状態。

開けてみました。

表面実装タイプのコンデンサが目立ちます。時期が時期(バブル頃)なので死んでいそうです。

バブルデッキ修理では定番ですが当時の電解コンデンサは電解液に問題があるものが多かったらしくかなりの確率で死んでます。

こちら側にも。写真の真ん中で寝ているコンデンサは交換後のもの。これを交換したところCD-Rも読み取るようになり選曲も速くなりました。

コンデンサ交換後の2号機。220μFの2つだけは手持ちに無かったのでそのまま。

コンデンサが寝ているのは上蓋と干渉しないようにするためです。

この機体は修理歴があるのですがヘッドホン端子のパターンが線でつながれていました。

ついでにここもいじってみましょう。

液晶を外すとバックライトのLEDが。これを交換して…

元通りに組み立てたら電源ON!結局コンデンサを変えただけですが…

バックライトは緑色になりました。Panasonic機みたい?

そして問題のノイズです。サーというノイズは仕方ないですがモーター音のようなバタバタノイズは無事消えました!

電池の持ちもよくなりCDの読み取りも高速になり良いことずくめです。やっぱりコンデンサは重要ですね…

これで安心してD-202が使えるようになりました。追って1/3号機も整備していこうと思います。

←紹介編へ戻る

戻る

2010/12/28作成

inserted by FC2 system