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KENWOOD DPC-531(1993)
ケンウッドのポータブルCDです。93年の中級モデル。
この年の機種は全然情報がないのですが下位機種にDPC-131/DPC-331、上位機種にDPC-731/DPC-831(車載用?)があるようです。
なかなかカッコいいデザインです。DPC-131は見た事が無くネット上にも画像が無いので不明ですが331〜831は全て同じ筐体で内部が異なるようです。
本来はボタンは光りません。光りそうな色(透明)なのに光らないので(上位機種は光る?)LEDを入れて光らせてみました。
左側。やっぱり光りそうな色です(笑 こっち側にはLEDは付けませんでした。
「LIVE」はONにすると音に広がりが出るやつです。
「AI AUTO」は音質切り替え、「AI TIMER」はタイマー機能、「REPEAT」は再生モード、「P.MODE」はプログラム再生です。
ディスプレイ。緑色のバックライトが光ります。
音質切り替えはPOPS/ROCK/FUSIONの他に「AI AUTO」があります。
この状態で再生ボタンを押すと…
CDをサーチして一番最適な音質を選んでくれます。珍しい機能です。
サーチ中は写真のようにディスプレイの表示がぐるぐる回ります。
AI TIMER。いまいち使い方が分かりません…
プログラム再生。
REPEATボタンを押して再生モードを切り替えると文字がスクロールして出てきます。
うまく写真が撮れないので動画で取ってみました。結構凝ってます。
右側。見にくいですが音量は手前にあります。
とりあえずここの再生と停止のボタンだけ光らせました。なかなか違和感無し?
上位機種だと送り戻しのボタンも光るようです。
右側面にヘッドホンと外部電源(5.1V)。LINE OUTはありません。
そういえばKENWOODってLINE OUTが無い気がします。
背面。端子とねじがあるので外付けの電池ボックスでもあったのでしょうか?
左側面にはOFF-RESUME-HOLDの切り替え。
ふた。
「DYNAMIC SHOCK PROOF」とありますが別に音飛び防止機能がある訳ではなくピックアップがばねで挟まれているハード面での耐震構造です。
裏側。滑り止めの四角いゴムが付いています。
銘板。日本製です。96年モデル位からマレーシア製になりました。ソニーも同じ時期から移っているのでOEMだったみたいです。
廉価機は途中で(これも96年くらい?)カシオのOEMになったようでこの辺はなんか複雑です。
なにやらいろいろな言語の注意書きがあります。輸出されてた?
OPEN。ピックアップはKSS-330Aです。
==おまけ 修理編==
修理編です。ハードオフで315円。最初は電源が入らないという重症でした。
分解したところ。表面実装コンデンサだらけです。嫌な予感…
電源とアンプ周り。とりあえず赤矢印の所(220μF/4V)を変えたら電源は入るように。
しかしCDを読み込みません。で別の所を交換した所CDは読むようになったのですが(後述)音が出ませんでした。
そして青い矢印のコンデンサ(330μF)を変えると復活。
問題の220μFのコンデンサを外した所。かなりヤバいです。パターンまで腐食しかけていました。危機一髪。
CD制御周り。赤矢印の22μF4Vを変えると嘘みたいに元気に読み込むようになりました。
なんだかんだいって全てのコンデンサがヤバかったので全交換。(写真だと少し残ってます)
無駄にCerafine(赤いやつ)とか使ってるのは別に音質重視な訳ではなく手元にこれしかなかったからです…でかすぎですが中央には余裕があったので入りました。
相変わらず全てジャンクから取ったやつなので銘柄はバラバラ。
ピックアップの耐震構造。かなりしっかりした造りです。
==仕様==
電源 | 単3x2/DC5.1V |
再生時間(電池) | ?時間 |
DAC | 1bit DAC |
音質切替 |
AI AUTO(自動設定)/POPS/ROCK/FUSION、LIVE |
バックライト |
◯(外部電源) |
RESUME(途中から再生) | ◯ |
特殊再生 | リピート(1曲/全曲)、シャッフル、スキャン(イントロ)、プログラム |
出力 | ヘッドホン |
音飛び防止 | - |
発売年 | 1993 |
定価 | ¥? |
備考 | 耐震構造(DYNAMIC SHOCK PROOF)採用 |
2011/2/21作成