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NINTENDO HVC-022(1986)修理&紹介編
今回はディスクシステムの修理です。ハードオフで購入。
ディスクはROMカセットより大容量でデータの書き込みが出来る画期的なもので、さらに店頭に設置されていたディスクライターを使うと好きなソフトに500円で書き換えが出来ました。
しかしROMカセットの大容量化やバックアップ機能の追加などで利点を失い衰退していきました。
…で、これが入手した本体です。
ツインファミコンがあるし別にゲームが出来ないわけではないのですが初期型なのと値段が安いので買ってみました。
まぁ初期型だろうと後期型だろうと普通にゲームをするだけなので特に違いはないのですが…
初期型の一番分かりやすいところはここでしょうか。
中期以降では作動中ランプの上に「作動ランプ点灯中はイジェクトボタンを押さないでください」と注意書きがあります。
参考画像:中期以降にある注意書き。
値段はこんな感じ。お手頃価格ですね。
とりあえずベルトは切れているだろうと思い分解します。
ドライブを取り出しました。ねじ4本とコネクタ1つをはずすと取れます。
裏側の板を外してみます。三角形の大きな部品は初期型と中期以降では微妙に違うらしいです。これはもちろん初期型。
お!ベルトは生きてる!まだ張りもありいけそうです。これはラッキーでした。
データを読み取るヘッド。カセットデッキみたいです。一応掃除しておきます。
モータ。1つでヘッドの移動とディスクの回転を行っています。86年2月26日製のようす。
本体後ろには電池ボックスがありその下には基板が。
基板です。製造時期によりいくつかバージョンがあるようです。
これはまだいろいろな対策チップが無いのですっきりしています。型番は「FMD POWER-02」。
何気に電解コンデンサの付いているところには容量と電圧がプリントされていて親切。
それでは動作確認です。普通のファミコンは持っていないのでツインファミコンです…
ファミコンのように下にするとこんな感じ。バランス悪そうです。
起動させてみます。懐かしの起動画面。
しかししばらくするとエラーが…
エラー番号22は「ディスクヘッダブロック識別番号#$01が読み取れない」らしいです。難しそうですがディスクの頭(始まり)が読み取れてないってことのようです。
ディスクが原因かと思いましたが他の物でも駄目でした…といっても実は2枚しかソフトが無かったりします。
いろいろやっているとこのように斜めにすると読み込むことがわかりました。
プレステじゃないんだから…って感じです。しかしこの状態ならどのディスクでも完全に読み込むようです。
とりあえずまた内部を眺めてみるとここのばねが弱いようです。
ヘッドが奥方向へ移動するときにこのばねが使われるようで斜めにすることで滑りやすくなり移動しやすくなるため読み込めていたようです。
これを調整するとしばらくのローディングの後…
読み込みが終わり許諾表示が出て…
起動OK! (C)Nintendo
次のローディングまで持っていってみます。
SET SIDE B。B面に入れ替えます。
読み込み中…
普通にプレイできます。修理OKです!
もう1枚のほうでも試してみます。最初の読み込みが終わりPLEASE SET B。
読み込み中…
こちらも起動OKです。(C)KONAMI
ばっちり遊べます。
ちなみにこれは100円で買った「メトロイド」の中が書き換えられていたものです…ディスクの中古はこれがあるから怖いですね。
結局300円で追加投資なしの修理が出来ました。良かったです。
紹介に移ります。背面はこんな感じ。当時ACアダプタは別売りでした。
上には電池ボックス。単2x6本も使います。
裏側。
銘板。9Vの電源で動作します。
型番表記。HVC-022です。
なぜかうちにある中期型(?)には型番の「-」が無く「HVC 022」になっています。
シリアルNo.はD0478898です。ちなみにもう1台の中期型はD1889762で基板はFWD POWER-05でした。
2010/1/6作成開始