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NEC K-537(1983)

こんな珍しい機種を入手しました。NEC製のカセットデッキです。

NECで唯一(?)の3ヘッド機でこの機種にしか付いていないと思われる「サウンドコントロールシステム」を搭載。

定価は79800円でした。

全景。この機種にはシルバーとブラックがあったようですがこれはシルバーモデルです。個人的には結構好きなデザイン。

NECなせいかどことなく昔のコンピュータっぽい外観(?)ですが結構いい音を鳴らします。他メーカにも余裕で対抗出来そうなのですが…やっぱりブランド力の差だったのでしょうか。

気に入ったのでCD-720と組んでリビングに重ねて配備しておきました。

この個体はハードオフで「チェック時再生しました」で1050円でした。

モータに付いている可変抵抗が劣化していて再生速度が安定しませんでしたが交換して快調に動いています。

左側。「3 HEAD」の文字が誇らしげ。EJECTボタンが青色だったりと独特な雰囲気です。カセット照明は緑色。

それにしても537って半端な型番ですね。これも目立てなかった一因?覚えにくいし…

多分この機種にしか搭載されていないパーマロイ(録音)&フェライト(再生)コンビネーションヘッド。

中央部分。レベルメータとカウンタはFL管表示です。メモリー機能は0000ではなくボタンを押した地点の数値が記録されます。

「START」は巻き戻すと記録した数値で止まり「END」は再生時に記録した数値で止まります。

この2つと「AUTO REPEAT」(テープの片面を6回リピート再生)を組み合わせるとA-Bリピートのような事が出来ます。

オレンジ色の「NSPS」ボタンを押すと前後15曲まで頭出し出来ます。

ちなみにNEC SEARCH&PLAY SYSTEMの略らしいです。各社これの名称には悩んでますね。

APSS(AUTO PROGRAM SEARCH SYSTEM/シャープ)

AMS(AUTOMATIC MUSIC SENSOR/ソニー)

TPS(TAPE PROGRAM SENSOR/松下)

DPSS(DIRECT PROGRAM SEARCH SYSTEM/ケンウッド)

などなど…

右側。3ヘッド機なのでモニター切り換えがあります。

その下に並んだスライドスイッチが「サウンドコントロールシステム」。

グラフィックイコライザーが内蔵されていて再生時に効かせることはもちろん録音時に調整してそのまま録音も出来ます。

現在ではパソコンと繋げてカセットの音を取り込む時手軽に音質調整が出来るので結構重宝します。

ドルビーはB/C、テープはNORM/CrO2/METAL。マイク入力もあります。

側面。結構奥行きがあります。

背面。

入出力とドルビーのライセンス表記。

NECの機種は大抵L/Rが赤白になっていなくどっちも黒な事が多いようです。

 

銘板。まだ社名は新日本電気です。いったい何台売れたのでしょうか…良い機種なのですが当時は全然目立ってなかったような気がします。

 

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