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National NV-F1(1987)
ナショナル製ビデオデッキの大ヒット作、NV-F1です。
この機種が出た1987年頃になるとビデオデッキも低価格化が進みほとんど一家に一台の状態に。しかしまだまだ低価格モデルはモノラルで、Hi-Fi機は10万円越えの状態が続いていました。
そんな時代に颯爽と登場したのがNV-F1です。「10万円ハイファイ」と言われていたように定価がぴったり10万円という低価格で発売。かつてNV-U1で10万円ビデオ(モノラル)を実現した松下のプライドでしょうか。
そしてNV-F1は大ヒット。松下のビデオデッキ史上最大のヒット作かもしれません。
全景。NV-F21当たりから続く薄型です。上にあるのは「生産累計5000万台達成謝恩」と書かれたゴールドの記念品モデル。どういうルートで出回ったのか分かりませんがこいつは元々どっかの企業で使われていたようです。
下の黒い方がオリジナル。電源LEDだけ白になっていますが当時のシールも残っています。
いつも通り左から行きます。今回は金と黒をまとめて紹介。スイッチ類が出てくるふたはテープ挿入口まで覆うでかい物ではなく細い物です。
中央。金色モデルでは生産累計5000万台達成謝恩の文字があります。オリジナルではここにHi-FiMACLORD F1のシールが。
表示部まわり。数字部分はF21から変わっていませんがレベルメータと一体化したのはこのF1が最初だったと思います。
手動録音レベル調整もばっちり。つまみの形が変わっています。右が長いです。
細いですがふたがあり中にボタンが隠れています。
ここからは同じなので上の金色のほうで紹介します。
ヘッドホンとレベル調整もしっかり残っています。低価格と言ってもそこまで手抜きではありません。
ふたが細いので再生などのボタンは小さいです。
このへんは上位機種と比べると寂しい感じはしますが…まだMPXフィルタは残っています。後継機のF5では省略されています。
狭いながらも時計合わせやチャンネル設定が本体で出来る所はさすがです。
上から。ここまで金色です。
背面。
ここからはオリジナルの黒のほうで紹介。映像出力はF15などと同様1つになっています。
U/V独立のアンテナ端子。他のGメカ機と同様です。
本体はよく残っていますが意外と珍しい(?)説明書。
低価格機といってもその後のコストダウンが激しくなった機種に比べると十分しっかりしています。
メカも故障知らずのGメカなので丈夫なのですがバブル期の宿命か、電源部が弱いようでコンデンサの劣化からツェナーダイオードが壊れ、電源が入らなくなる故障が多いようです。
それ以外はほとんど文句の付けどころが無いのですが…
主なスペック | |
種類 | VHS標準/3倍 |
音声タイプ | Hi-Fi |
レベルメータ・表示部 | FL・リニアタイムカウンタ |
入力端子 | 映像/音声x1 |
出力端子 | 映像x1/音声x2、ヘッドホン(ステレオミニジャック、レベル可変) |
頭だし機能 | - |
編集機能 | エディットモード |
ワンタッチタイマー | ◯ |
サービスコンセント |
1(非連動) |
消費電力 | 23W、待機時7W |
バーコード予約 | ◯ |
ヘッド | GT4w |
メカ | Gメカ |
リモコン型番 | |
定価 | 100000円 |
その他特徴 |
2011/8/3作成開始