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National NV-FS1000(1988)
NV-V10000より前に存在していたSビデオマスターです。
NV-D2000同様NV-1000HDがベースで外観はそっくり。しかし数は少ないようでV10000以上に見かけません…
全景。「S Video Master」のシールが無かったら1000HDと見分けがつかないような気がします。
よくみると1000HDやD2000では右にあったナショナルロゴが同時期の他機種と同じ左に引っ越しました。
左側。テープ挿入口の表記がSVHSになっています。ヘッドはGX4ヘッドからGT4に。GT4wでは無いようです。
表示管は他のS機(FS1除く)と同じようにオレンジになっています。
右側。シールが誇らしげです。
1000HDだと「Jog And Shuttle Search」とか文字がかいてあった部分をうまく使ってS-VHSのランプを追加しています。
1000HD、D2000でもそうですが時計の表示管は常時点灯しているからか劣化して薄くなっている個体が多いですね…
ジョグシャトルは横の四角いボタンを押すと動作します。動作状態になるとLEDが点灯。
操作パネルを出しました。1000HDから少し変わってます。
左から。端にはNationalロゴ。
中央部分。スイッチの数はNV-1000HDから変えずに割当を変えています。「S-VHS」スイッチがあった所は1000HDでは録音レベルの手動/自動の切り替えでした。
FS1000では無くなったこのスイッチのかわりに録音レベルを5にすると自動で調整されるようになっているようです。
タイマー予約はベース機が85年発売なのでこの時代になってもまだ古いタイプです。おそらくこのタイプの最後の機種でしょう。
ここでも割当が変えられていて、
・ディテールのON/OFFをYCフィルタスイッチに
・ACオンラインの切り替えをディテールスイッチに
変更しています。
もともと1000HDのサービスコンセントは連動/非連動の切り替えが1系統、非連動が1系統の2つだったので、FS1000では片方が連動、もう一方が非連動固定になってます。
右側。何故か1000HDにあったワンタッチタイマーが無かった事にされています。
外部入力は黄色のコンポジットと入れ換えでS端子になってます。
上から。
設計が古いのでチャンネル設定は上のふたを開けてやるタイプです。
内部。ふたの内側にあわせ方がかいてあります。
側面。割と分厚いです。
背面。やっぱり中央の放熱版が目立ちます。
UHFはNV-xxxHD系の古い機種にで使われていたつまみが茶色いタイプをそのまま使っています。
下には入出力。もともと場所に余裕がないので、映像出力はコンポジットを置き換えてS端子になっています。高級機らしく音声は金メッキ。
右側。コンポジットの映像出力は編集用に用意されていたと思われるここのみに。追いやられてます。
サービスコンセントは連動と非連動が1つずつ。消費電力47Wってすごいですね。さすがバブル(なのか?)。
ちなみにFS1000では足がセラミックにグレードアップしています。
メカは1000HDとおなじDDメカなので耐久性は抜群です。Gメカより動作が早かったりコマ送りなどの細かい動きも出来るなどビデオマスターの名に恥じない造りです。
翌年に出たV10000のせいでかなり影が薄いのがかわいそうですが1000HDの最終進化系のようななかなか面白い機種です。
主なスペック | |
種類 | S-VHS標準/3倍 |
音声タイプ | Hi-Fi |
レベルメータ・表示部 | FL/Hi-Fiトラッキング表示可能・リニアタイムカウンタ、テープ残量表示可能 |
入力端子 | 映像(S端子x1、コンポジットx1)/音声x2、マイク端子(ミニジャック、左右) |
出力端子 | 映像(S端子x1、コンポジットx1)/音声x2、ヘッドホン(ステレオミニジャック、レベル可変) |
頭だし機能 | - |
編集機能 | アフレコ、インサート、エディットモード、編集端子、ジョグシャトル |
ワンタッチタイマー | - |
サービスコンセント | 2(連動x1、非連動x1) |
消費電力 | 47W、待機時11W |
バーコード予約 | - |
ヘッド | GT4 |
メカ | DDメカ |
リモコン型番 | ? |
定価 | ?円 |
その他特徴 | NV-1000HDベースのS-VHS機 |
2011/8/2作成開始
2020/5/6ちょっと見直し