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SHARP QT-83CD(1988)
シャープの超弩級(?)CDラジカセ。定価99800円の高級機です。ライバルはもちろんサンヨーのPH-WCD950でしょう。
お得意のツインカムWカセットにサブウーファーを備えた重低音システム「3D BASS HORN」を搭載、バックライト付きのディスプレイにスペアナはもちろん、なんとCDが2枚入るツインCDを搭載となかなかのギミックです。
ツインCD搭載機では現在でも人気のあるサンヨーのズシーンことPH-WCD950が有名ですがこれはその陰に隠れているせいなのか当時売れなかったせいなのか当時一番の高級機だった割にあまり人気が無いようです。
今回の個体はオークションでテープ動作不可なものを1000円だかで落札。特に競争入札もありませんでした。
こんなデザイン。落ち着いた雰囲気でかなり四角いです。大きさは超弩級なだけあってかなり大きいです。
ちなみに不動と書いてあったテープはカセットを入れて何回かガチャガチャやってると我に返ったかのように動き出しました。とりあえず完全動作ですがウレタンのスピーカーエッジが…
スピーカ。ツイーター+サラウンドスピーカーの3ウェイだった73CDとは打って変わってフルレンジ。
音も73CDより落ち着いてる感じがします。やはりウレタンエッジなのが泣き所。
下には低音が出るダクト。左右とも本物です。
カセット。ドルビーにAPSS頭出し機能、メタル再生、ハイポジ録音、ダブルオートリバースのフルロジック。
そしてなんといっても最大の特徴はツインカムWでしょう。カセット2本が縦に入ります。
時計/タイマー用ディスプレイ。
テープ2のカウンターにもなるのはシャープのお約束。カウンター表示中。3桁です。
ディスプレイ。左側はCD用、右がスペアナです。結構大きめ。オレンジのバックライトがきれいです。
CDディスプレイはこんな感じでDISC1と2の情報を左右に表示します。選択しているほうのミュージックカレンダーの上に黒い線が表示されます。
下のインジゲータ。上1列はテープ関係。
ファンクション切り替え。AUXもばっちりあります。
型番表記。なんとなくカッコいいです。
左下にはひっそりとサラウンドとバスブースト。サラウンド用のスピーカは内蔵されていないのでつなげる必要があるようです。
ボリュームと電源。ボリュームは電子式。アナログ式と違って微調整が出来ないのが難点でしょうか。
電源はメインとスタンバイの2系統。メインで切ると待機電力はカットされますがリモコンでの電源の入/切が出来なくなります。
BUILT-IN TWIN COMPACT DISC PLAYER
カッコいいです。下はタイマーと時計の設定方法。
そして一番の特徴でもあるツインCD!知っている限りではこの時代の機種だとWCD950とこれくらいだと思います。
DIGITAL SOUND…
ちなみにプログラム再生の曲数は73CDより多い24曲。
内部はこんな感じです。ピックアップは左右共通で長いレールの上をピックアップが左右に移動します。これはWCD950も同様。
CDの横には各種操作部。細かい設定はふたの中。
CD操作部。当時の他のシャープ機と変わりはないです。右上の1〜2のボタンでディスク1と2を切り替えます。
カセット操作部。こちらも右上のボタンでテープ1と2を切り替えます。
チューナはアナログ式。どうせならシンセ…と思いましたがこの時期だとどこのメーカーもアナログ式でしたね。(PH-WCD950、CFD-DW95、RX-FD65/75など)
ふたの中。
グライコ。4バンドです。周波数はCD-X20と同様。
各種つまみ。
バンド切り替え。
何故かVHF/UHF音声多重が一昔前のラジカセ(おしゃれなテレコ全盛のときによく見ました)並みに強調されています。
この頃のシャープに共通の左右の取ってもばっちり装備しています。
ただ四角いデザインを維持するためか飛び出てはいません。
背面。こちらも角ばっています。
AM/FMアンテナは内蔵ですが外部アンテナ端子も装備。電波状況の悪い地域ではうれしい装備です。
入出力。相変わらず出力はCDのみ。
サブウーファ。これのエッジもウレタンです…
大きなDIGITALのロゴ。80年代してますね。
銘板。しっかり受信周波数が書かれています。
落ち着いたデザインでなかなかいいラジカセです。もうこんなラジカセは2度と出てこないでしょうね…
とりあえずセーム革が入手できたのでエッジを張り替える予定です。
2010/2/17作成開始