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MITSUBISHI R-30SX(1968)
三菱の古い扇風機。1968年製です。定価16800円の「超高級お座敷扇」で当時の高級機でした。
業界初の「電子スイッチ」を採用して操作部のタッチパネルに触れるだけで風量調整が出来る画期的な扇風機でした。
まずは全景。レトロな感じです。オークションで入手、整備をして実用できるようになりました。
整備記事は後でアップします。ほとんどが金属製でかなりの重量。
操作部。まずは首振り調整です。当時の高級機は前面の操作部にダイヤルがあり角度も調整できるのが定番でした。
この機種は0°と40°、80°、120°の3段階。ダイヤルの中央にはよく分からない高級そうなエンブレムが。
そしてこの機種最大の特徴、電子スイッチ。「電子スイッチ」と書かれた部分に触れると風量調整と電源の入/切が出来ます。
横には「Super Deluxe COMPAC」の文字。「COMPAC」とは羽やガードの分解が容易な「コンパック機構」を採用した扇風機に付けられたブランド名だそうです。
この部分はふたになっています。開けるとこんな感じ。
本来は左の空きスペースにリモコン用のコードが入っていますが欠品でした。
操作部はこんな感じ。タイマーは60分。下の部分が電子スイッチになっています。
よく見るとここにレバーが…矢印の方に倒してみると…
外れました。これにコードを繋げることでワイヤードリモコンになります。
タイマーはふたを閉めてもこのように窓から状態が見えるようになっています。
風量の状態を示すインジゲータ。風量調整は3段階です。
型番表記もなんか高級そうな感じ。
土台部分はこんな模様になっています。「コード巻」はコードを本体の中に巻いて収納できる便利な機能。
コード巻はこのようになっています。ダイヤルを←の方向に回すことで収納できます。
完全に収納した状態。
コンセント。レトロです。三菱のロゴ入り。
首の固定部分。ちなみにこの扇風機は古い機種らしく金属を多用していてこのつまみも金属製です。
つまみを「自由」にするとこんな風に首を伸ばせます。
モータ部分。このカバーも金属です。
首の上下角度は最近の機種のようにカチカチと上下するのではなくねじを緩めて調整します。
反対側から。モータからのコードが出ているのに時代を感じます。
70年代あたりからの機種ではこの配線は内部を通っているので見えません。
羽は綺麗な濃い青の透明です。夏場はかなり涼しげで良い色。最近の機種でも復活してくれないかな…
ガードの形も凝っています。
ガード中央。三菱のスリーダイヤと「MITSUBISHI ELECTRIC」の文字。
この時代の機種は何故か中央に穴があいてるものが多いですね。
子供のころ家にあった人ならここに手を突っ込んで無理やり羽根の回転を止めて遊んでいた人も多いでしょう(笑
後ろから。
背面ガードのアップ。網が縦ではなく横向きでモータ周辺はかなり隙間があって危ないです。
この頃は日立やナショナルの機種もこのようなガードが多かったようです。
羽は最近の機種と同じようにセンターキャップを回すことで脱着出来ます。
後ろ側のガードも最近の機種と変わりなくこのようなリングで止まっているので簡単に外せます。
この辺が「コンパック機構」のようです。当時の広告によると30秒で組み立て出来るそうですが…
裏側。ここも金属製でしっかりしています。
銘板。電源周波数が「c/s(サイクル)」なのが時代を感じるところでしょうか。
最後に1年後輩のR30-X10と記念撮影。金属多用のSXに対してX10の方はプラスチック部品が多くなっています。
*当時のカタログより*
びっくり コンパック
電子スイッチ誕生 触れるだけで まわります 風速が変わります
*触れるだけの電子スイッチ=押すのではありません。触れるのは三菱だけです。
*分解・組立て30秒=4年目を迎えたコンパック機構 簡単に洗えます。小さくしまえます。
*タイムスイッチ付き電子リモコン=遠くから風の操作が出来るのは三菱だけです。
*7色のお好み羽根=羽根の取り換えが出来るのは三菱だけです。お好きな色が自由に選べます。
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R30-SX 30cm超高級お座敷扇 現金正価16900円 月賦正価(6回)17900
扇風機を月賦って…凄い時代でしたね。
2009/10/5作成開始