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SONY CFD-60(1989)修理編
またまたソニーのラジカセですがいつものドデカホーンではなく廉価機のノーマルラジカセです。
当時はドデカホーンの9、8、7系と通常の「カジュアルCDラジカセ」として6xシリーズがありました。
今回のCFD-60はかつて学校の部室にあり、暇になるとみんなでCDを持ち寄ってきいたりしていた機種です。
そんな思い出もあり前から狙っていましたが今回ヤフオクに出ているのを発見、入手しました。
まずは全景。状態はCD、テープ不動で300円。
しかし軽いですねこれ…ドデカホーンの半分くらいです。
動作確認。電源OK、ラジオOK。(写真はFMステレオ受信中)
CDはへろへろと半回転くらいして止まってしまいます。
テープはモータの音はするものの不動。ベルト切れでしょうか。
それでは分解行ってみましょう。
背面のねじを外して前面パネルを取ります。
スピーカ。よく見ると右上のねじがありませんがこれは背面のねじで一緒に止まっています。コストダウン?
取り外したスピーカ。
表面。エッジは安っぽいですがコーン紙が妙にやわらかく、そのおかげか思ったより良い音を出します。
スピーカ摘出後の前面パネル。ネットの塗装剥げが酷い…
次に問題のCD部を診てみます。まずは天板を外します。
ねじは取っ手の付け根あたりに1本ずつ、CD・テープふたの後ろに3本、CDふたの内部にもあります。
天板にはCD基板が一緒に付いてきます。
基板を外すとCDメカが。
さらにこれも外します。
ここで半固定抵抗を調整…と行きたいところですが今回は内側のレンズを磨いてみました。
↓分解の手順はこんな感じです。
仮組みしてCDを読ませてみます。しばらくするとキュイーンと読み込みの音がして…
読み込みました!復活です。
カセットデッキに取り掛かります。
上から。メカを外す前に操作ボタンを外します。
ねじは全部で3本。
このように外れます。
カセット部は四隅のねじ4本で止まっています。そして不動の原因はやっぱり…
ゴムベルトです。綺麗に切れていました。
ゴムベルト交換の際に外すモータはこの穴の中のねじで固定されています。
これを交換してばっちり…と思ったらここにもベルトが必要なようです。
メカを表から。ヘッドがもげたりはしなさそうです。
カセット部を外すとこんな基板が。これは写真に見える白矢印のねじ1本とコネクタと爪で止まっているだけなので簡単に外れます。
外れた基板。左は電源とFMステレオのインジゲータ、右はカセット関係です。
残すはメイン基板と電源のみです。後ろでZS-70がひそかに見守っています。
メイン基板は前面の2本のねじで固定されています。
ねじを外すと手前に引き出せます。FMアンテナに注意。
外れたメイン基板。
反対側。右側はチューナ部。
残った電源。
取出しました。トランスにはシールドが付いています。
電池ボックスの端子も一緒に付いてきました。
全バラです。廉価機なためか部品も少なく楽でした。
後はお風呂で洗います。
無事組み立ても終わり動作確認もOK。
スピーカネットはとりあえず油性ペンで簡易補修しておきました。意外と目立たずいい感じです。
2009/5/16作成開始