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SONY CFS-DW60(1986?)修理編
ソニー製のWラジカセ。
サンヨーMR-U4に始まった「おしゃれなテレコ」ブームが終わると、次に「重低音」ブームがやって来ます。
そして重低音ブームの火付け役(たぶん)となったのがご存知の方も多いと思う「ドデカホーン」です。
左右のスピーカとは別に中央に低音専用のスピーカを設け(人間は低音に対して方向感覚が鈍いそうです)パワフルな音を出すシステムを採用し、この「サブウーファ」の搭載は後に一般的になりました。
これが発展していき、後の巨大なCDラジカセ(いわゆる「バブルラジカセ」)ヘと繋がっていきます。
今回はそんなドデカホーンの記念すべき1号機、「CFS-DW60」の修理と紹介をしていきます。
※相変わらずデジタルカメラの調子が悪いので携帯電話(W41H)のカメラで撮影しています。
外観はこんな感じ。割とおとなしいです。今回のブツもまたヤフオクから。Bデッキ不動で1000円位だったかな?
外観は結構汚れがひどい状態です。カセットデッキ(特にA側)には白い汚れが。洗剤でびくともしません。
また、スピーカに付いたスポンジ(「DW60」と書かれている部分)が劣化して片方無くなっています。
今回も早速分解いってみます。動作は説明通りのBデッキ不動でした。多分ゴムベルト?
ねじを外すとこんな感じで分解出来ます。全面パネルは天板と一体になっています。
スピーカにはこんなスポンジが付いていました。完全に劣化してべたべたになっています。
全面。スピーカはフルレンジ。
スピーカには何故かばねが引っかかっていました。何の為かは謎です。
問題のスピーカに付いたスポンジ。劣化してます。これは左右のダクト部分です。
すべて取ってしまいます。両面テープのようなもので貼り付いています。
全か所綺麗にします。シルバーの部分はピカールで磨くと…
下が磨く前、上が磨いたあとです。こんなに綺麗になりました。
ちなみにダクト側のスポンジは銀色のカバーに付いていますがスピーカ側は全面パネルに付いています。
平気だと思っていた反対側も…やっぱり劣化しています。ウレタンエッジと同じですね。
しかしここまで残っているのでここはこのままにしておきます。
スピーカ。マグネットは小さめですが当時の機種はこのくらいが多いようです。
後ろ側に移ります。カセットデッキ、チューナ、電源部と一枚のメイン基板で構成されています。
電池ボックスのあたりにはこんな親切なシールが。カセットデッキの外し方とチューナの糸の掛け方が書いてあります。
DW95にもこれが付いてれば…
カセットデッキを起こすとこのようにコネクタが出てきます。
カセットデッキ。
裏面。2モータメカです。いいですね。
そして不動の原因はやっぱりゴムベルトでした。溶けてベタベタに…厄介です。
チューナとメイン基板を繋ぐケーブル。
こちらは電源部とのケーブル。
外れたメイン基板。大きいです。
チューナ部。意外と感度がいいです。テレビ音声も1〜12chまで受信できますが音声多重には非対応。
そして電源部…と言いたいところですが写真に見える赤いコードが外れません。
基板をすべて外した図。後はドデカホーン共通の構造、隠しサブウーファを外すため、ダクトを外します。
ダクトを外すとこんな感じ。ちゃんとスポンジでシールドされています。
ダクト。この中を低音が通ります。
そしてサブウーファ。なんとびっくりAPM(平面スピーカ)です。こんなところにも使われているとは…
やはりサブウーファのマグネットは大きいです。
全バラの図。コネクタも思ったより少なく意外と簡単にばらせました。
スポンジが残っていて前面はお風呂に持って行けないので今回の入浴はこれだけ。
後は元通りに組み立てます。さすがドデカホーン、迫力の重低音(?)です。
Aデッキに付いた白い汚れもピカールで綺麗になりました。
2009/4/2作成開始