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Panasonic RX-DT707(1991)分解編
パナソニックのCDラジカセ。ちょうど80年代後半〜90年代前半のバブル景気に日本がわいていた時代、家電メーカ各社は当時普及しつつあったCDラジカセに力を入れ始め、大型で多機能な機種が出てきました。
大型の筐体にディスプレイ、メタルテープ対応、迫力の重低音、スペアナなど、現在のラジカセには無い機能もたくさんありCDラジカセの中でも最も充実していて「バブルラジカセ」と言われ今でも多くのファンがいます。
いきなりですが…分解します。
機能はすべてOKですがCDトレイが引っかかるのとこの機種の特徴であるコブラトップの開閉がぎこちないので、清掃を兼ねて分解します。
いつも通り背面のねじを外していきます。
そして前後に分割。この頃のパナソニックのラジカセは整備性がとても良いという話ですが…どうでしょうか。
前部。なんと筐体と一緒にスピーカへのコネクタが外れました。そのため前と後ろにまたがるコードはありません。
ツイータに付いた白いカバーはエンクロージャだそうです。
これがメイン基板とスピーカを繋ぐコネクタ。
スピーカ。ウーファとツイータ(スコーカ?)の2ウェイ。
ツイータ裏面。ここの接続も半田ではなくコネクタです。
ウーファ。松下定番の2.7Ω。
後ろ側。センターユニット(?)と電源部が見えます。
ねじ2本だけで簡単に抜けるセンターユニット。
カセット・CD・チューナ等すべてここにまとまっています。
カセット部。上の蓋は爪2つで止まっているだけです。整備性は噂(?)の通りかなり良好。
CDドライブ。これはねじも爪も無く固定されていません。センターユニットを外す際はご注意。
上の鉄板(上写真の銀色の部分)を外しトレイを出しました。そのあとレールに止まっているねじを外しトレイを完全に分離させました。
スムーズに開かない原因はここの爪のようです。
引っかかりがあるので軽く削っておきました。これでスムーズに開くように。
次にコブラトップを見ていきます。
両サイドの軸部分にあるねじを外すと取れますが先に前後を分割しないとフレキが抜けないようです。
外れたコブラトップ。
ねじは下に2本
そしてジョグダイヤルと液晶上のゴムカバーの中に1本ずつあります。これを外すと前後に分かれます。
前部分を外した図。左にはDT909だとスペアナ部分が入るので707では空いています。
基板にはこんな表記が。何も実装されていないようですが何でしょうか。DT707「P」が気になります。
上部に付いたLED。TECHNO…
ここからビープ音を鳴らしているようです。ビデオデッキに付いていたものより小さめ。
DT707は電源ON/OFFやコブラトップ開閉時にピッと音がなります(OFFも可能)
ジョグダイヤル。
後は電源部のみです。DW95とはえらい違いだ…
電源部。トランスはまあまあの大きさでしょうか。
全バラか終わりました。かなり簡単でした。これなら初心者でもOKですね。
いつも通りお風呂へ。分解は楽でしたが大きいので我が家の狭い風呂では洗うのが大変でした。
組み立てて完成。
最初はこもった感じでいまいちかと思っていましたが低音はあまり出ませんが(サブウーファも無いので)意外とバランスのとれた音です。愛着が湧いたからでしょうか。
2009/2/28作成開始