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Panasonic SL-S700(1990)
パナソニックの古いポータブルCDプレーヤーです。当時の最上級機種で薄型ボディにツインアンプ搭載。
しかしこの薄型ボディは設計に無理があったのか自分のばねで本体のプラスチックを破壊してしまいぼろぼろになっている個体がほとんど。
音質やデザインが良いだけに残念なモデルです。
全景。SL-S330あたりと似た感じのデザイン。上ふたは金属製で質感は良いです。
グッドデザイン賞を受賞しています。定価32000円。
ふたの表記。細長い窓があります。この個体はハードオフで105円。
高級機が105円!という事で即確保…しようと思いましたが案の定ボディがボロボロでした。何とか修復して再生出来るように。
ディスプレイ。緑色のバックライトが付いています。
操作ボタンはグレー。
再生ボタン周り。音量が手前にあるのは便利です。
右側面スイッチとヘッドホン。音質切り換えはS-XBSとASC。
S300やS500ではASCとS-XBSのスイッチが1つになっていますがこれは独立しているのでそれぞれON/OFF出来ます。
左側側面。HOLDと再生モード。
OPEN状態。
ピックアップユニットはこれと後継機?のSL-XPS900くらいにしか使われていないタイプ。
上ふたの裏側。
背面端子。ラインアウトと外部電源です。またここに外付け電池ボックスを取り付ける事も出来ます。
外部電源はSL-S500/300と共通のこの世代でしか見かけない端子が細い3Vのタイプ。
裏側。ここも金属パネルになっています。
銘板。
電源はガム型電池x2です。おそらくポータブルCDでは初採用。
単三を使う時には外付けの電池ボックスを使います。
これでSL-S300/500/700と1990年モデル3機種が揃いました。
厚さはやっぱりS700が薄いです。並べるとこんな感じ。
==おまけ 修理編==
修理編です。まずは上ふたを外したところ。表面実装コンデンサがいっぱい。
薄型にするためかこんな配線も使われていました。
問題の上ふた部分です。
OPENを押した時自動で開くように蓋を閉めるとここのばねが押さえられるのですがこのばねに負けてボディが割れてしまっています。
ここのばねを曲げて押さえる力が弱くなるようにしました。
こんな感じでだいぶ浮き上がらなくなりました。
蓋を閉めても浮き上がらずきっちり閉まるようになったので無事修理完了。
ただここのプラスチックの一部が割れてなくなってしまっているようでこんな感じで隙間が出来てしまいます。まぁ動作には支障がないのでよしとします。
==仕様==
電源 | 単3x2/DC3V |
再生時間 |
2時間(付属充電池使用時) |
DAC |
16bit DAC |
音質切り替え |
S-XBS、ASC(音漏れ防止、MILD/NOR) |
バックライト |
◯ |
RESUME(途中から再生) | ◯ |
特殊再生 | リピート、ランダム、プログラム |
出力 |
ヘッドホン、ライン |
音飛び防止 |
- |
発売年 | 1990 |
定価 | 32000円 |
備考 | ガラスレンズ採用、ツインアンプ、グッドデザイン賞受賞 |
2011/10/9作成