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Victor HR-D725(1983)

初のHi-Fi機。これより前にはナショナルのNV-800がありましたがこれはVHS参入他社との相談のないまま発売されたため統一規格ではありませんでした。

そしてライバルだったβ方式のHi-Fi、SL-HF77が発売されるとVHSからも全社統一のHi-Fi規格が決まり1号機としてビクターからこのHR-D725が発売されました。

ちなみに国立科学博物館認定の産業技術史資料でもあります。なんかすごいです。

当時のフラッグシップ機で定価298000円。下位機種にはHR-D555があります。

ノーマルトラックがステレオなのも特徴。そのためドルビーノイズリダクションも装備。

正面から。同時期のナショナル製の機種に比べあまり古臭さが無い感じのデザインです。しかし筐体は大きめ。

この個体はゴムベルトの劣化で再生が不可になっていました。これを交換して復活。思ったより画質が良く驚きです。

左側。電源ボタンは押し込むタイプです。リモコンは最近の機種の物でも使えますが電源だけはON/OFF出来ません。

ONとOFFのボタンが独立した特殊なリモコンが付いていたようです。

電源ボタン横の「NR」はノーマルトラックのドルビーノイズリダクションの表示。

操作部/テープ挿入部。一番右側の「SEARCH」はコマ送り→早巻きサーチにまで数段階で可変出来ます。一時期のビクター機によく付いていました。

各スイッチは照明が付いていて光ります。全部点灯するとこんな感じ。(加工画像です。)

テープ挿入口はテープが入っていると赤いマークが出ていますがテープが無い状態だとこのように青いふたが出てきてマークが隠れます。

綺麗なLEDレベルメータ。上の「SC」はサイマルキャスト録音の時に光ります。

表示部。

「AUDIO LIMITER」はONにすると録音レベル調整が自動になります。この場合何故かレベルメータも消灯してしまいます。

右上の「TAPE RUN」はテープ走行中に緑LEDが点滅します。

テープ残量も表示可能。

下には全体を覆うパネルがあり細かい操作部が隠れています。

左側。音声関係です。

右側。こちらは主に映像関係。

そしてその隣には

 

 押-開 の表記。

 

押してみると…

このように操作部が出てきます。カッコいいですがSL-HF3000のスライドパネルのようにゆっくり開くのではなく軽いので安っぽい感じもします。

パネルのアップ。主に録音関係です。

上から。覗き窓はありません。

蓋の中は定番のチャンネル設定。

背面。

アンテナ端子。

左上には「ダイナミックアバコン」という謎のスイッチが。なんのスイッチだ…?

映像/音声端子。

Hi-Fi専用の出力もあります。コンポなどのオーディオセットに繋ぐためだそうです。

そして左には古い高級機の定番、カメラ端子。

電源部。非連動のサービスコンセント付き。

銘板。D530と似ていますが字の書体が違います。

側面。持ち上げやすいようにくぼみがあります。

 

2009/3/9作成開始

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