National NV-800(1983)
松下初にしてVHS初のHi-Fiデッキです。
前々から気にはなっていたのですが、解っている人は他にもいるのかオークションでは妙に高値になったりして手を出していませんでした。
今回、手頃なのを発見したのでついにゲット。これで、ナショナルブランドのHi-Fiマックロードは全機種コンプリートです。
紛うことなきNV-800。今回は「再生するけど映像が安定しない」で1000円ちょいでした。
すでに入札があり、まあダメかなとか思いましたが、幸い競うことなくなんと落札。
メンテ箇所の目星はついているので、早々とご開帳です。
…案の定、テンションバンドが外れてます。
その前に、メカの裏側をチェックしてみましょう。
特殊再生機能がついているせいか、NV-850HDとは違う高級メカです。
ソニーのβ、SL-HF77とSL-HF66の関係に似てますね。
ちなみに、ゴムベルトは健在でした。凄いです。
特に問題は無さそうだったので再び表へ。
カセコンは独立しているので、ねじを外せば素直に取れます。
黒い板をはずさないとリール周りにアクセスできません。
ねじとCリングを外し、黒い板を取ると…なんだか凄いことになってました。
バンドのフェルト部分がメカに食い込んでます。
剥がれたフェルトをつけ直します。
バンドを固定しているねじを外してしまうと再調整が必要なので、上の嵌め込まれている側だけ外して作業するのがおすすめ。
ついでにアイドラのゴムも手入れしておきましょう。
ひび割れや硬化はなかったので、今回は軽い清掃で済ませます。
メカの手入れは完了。
テープを入れて動作確認してみましょう。
最近活躍している、ジャンクデッキに入ってたタイタニックでテスト。
カセット2本組の後半しかないので惜しくなく、テストにぴったり。
(そういえば、長編はカセット数本組とかありましたね。)
…ばっちりです!
スローや逆再生のレスポンスもなかなかです。
逆再生は新鮮ですね。沈没したタイタニックが起き上がってきます(笑)
音声もHi-Fiでちゃんと再生されています。
ちなみに、停電保証用のキャパシタはもれなく噴いているので要交換。純正は2.3V 3.3F。
やっと入手したNV-800、復活です。
2020/9/19作成開始