SONY SLV-555(1989)
ソニーで最初に自社開発メカを積んだVHSの1機種です。
最初のSLV-1桁シリーズは日立製のメカ+オリジナル回路でしたが、翌年89年に自社メカの「マッハドライブ」シリーズで本格的にVHSへ参入します。
再生専用のSLV-P33、ジョグつきのSLV-757/656、そしてSLV-555がラインナップされていました。
ちなみに、この機種の愛称は"マッハ555"…ってこれがやりたかっただけな気がします。
ラインナップの中では末弟ですが、なかなか上品なデザインです。
ほぼ色が違うだけの業務用モデル、SVO-150があります。
パネルを開くと操作部が出現。
といっても、高機能な編集機ではないのでシンプルです。
緑の電源ランプがソニーらしいです。
それなりに足もついて、見栄えはばっちり。
前面外部入力はうれしいですね。
ここにハンディカムでも繋げてくれということでしょうか。
β時代は憧れだったDA PRO 4ヘッドがこんなところに。
ちなみに、「AUTO PLAY」は…
こんな感じで「再生終わったら巻き戻して電源オフ」などのシーケンスをワンタッチで実行できる機能でした。
表示周りは当時のβデッキとも共通なデザインですね。
ちゃんと左右独立のレベルコントロールがあります。
リモコンモードが3まであるのはβとHi8を考慮してでしょうか。
一旦テープを格納して全力で巻き戻す、「高速巻戻し」なる機能がついています。
テープがしまわれるのでカウンターは表示されません。
▲が3つ並んでるのは新鮮ですね。
βっぽさを残して?すっきりしたデザインなソニー初期のVHSでした。
例のギア割れ以外には弱点も少なく、好印象なモデルです。
2020/9/23作成開始