SANYO SVH-P3(1986?)
かつてβ陣営だったサンヨーですが、VHS優勢となってきた1986年ごろにVHSへと転換。
バブル期には他社に先駆けてセンターメカ機を発売、90年代後半には「時短プレイ」となかなかの存在感を発揮しました。
そんなサンヨー初期VHSの1台です。モノラル機ですが、サンヨーらしいユニークな機種。
βデッキ時代からの愛称「マイコニック」が残っています。
数少ない?旧ロゴ時代のVHS機。
電源OK。端にあるダイヤルはタイマー用です。
エアコンのロータリー圧縮機、ファンヒーターのロータリーガス化バーナーといい三洋はロータリー好きですね。
再生は不安定で、実用にはなりません。
そして、この機種なぜか操作部がタッチセンサー。
見ての通りフラットです。
サンヨーは初めてですが、どんなメカでしょうか。
アイドラ駆動です。
ひび割れてますね。再生不安定な原因はこれでしょう。
ホームセンターで探してみたところ、このパッキンがいい感じでした。
少し厚いので多少切る必要がありましたが径はぴったり。
TOTO純正なので値は張りますが…品番はTPA-3006です。
グリップが戻りました。これで大丈夫でしょう。
裏側も見ておきます。ゴムベルトは多め。
ベルトがこんな状態だったので交換しておきます。
アイドラといい、硬化するようです。溶けるよりは助かります…
とりあえずこれでメカは動きそう。
フロントパネルを清掃のために外します。
タッチセンサーの裏側。
当時のカーステとかにも使われてるのがあった気がします。
透けてます。
しかし、いかんせんデザインが地味なのでタッチセンサーっぽさが少ないです。
透明にするとかもっと攻めていたら今頃伝説の機種になっていたかも…?
表示部の裏はそこそこ煤けてますね。
ここのフレキがタッチセンサーに繋がっています。
表示部下のビデオ/テレビの切り替えや予約関連もタッチセンサー。
フロントパネル、上側は光沢のある黒で、下のシーリングパネル周りはガンメタと色が変えてあります。
モノラル機なのにやたらとこだわりが感じられます。
掃除したので表示はすっきり明るくなりました。いい気分。
動作確認です。
ちゃんと映ってます。メカ動作も軽快です。
4ヘッド機なのでスローやコマ送りもOK。
不思議なタッチセンサーのサンヨー機、これにて復活しました。
ちなみにこの機種、カタログを漁ってみましたが情報得られず…当時の情報を知っている人がいたらご連絡いただければ幸いです。
2020/9/23作成開始
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