FUNAI VR-5300(1985?)
2016年、最後のVHSデッキ製造メーカーとなったフナイ。
90-00年代には安物ビデオデッキで有名でしたが、80年代ごろからVHSへ参入していたようです。
そんなフナイ初期?のVR-5300、当時も低価格機種がメインだったようで、ディスカウントショップかどこかで投げ売りされてた記憶…
この頃は「VIDEO MATE」の愛称がついていたようです。
地味に、これが初の自分用ビデオデッキでした。
いつしかテープが絡むようになりそのまま放置でしたが、なんと捨てずにとっいてたのを発掘。
数年ぶりに修理です。Hi-Fiすらないモノラル廉価機ですが、時代が古いのでそこそこ詰まった中身。
自社設計なのか、外部調達なのか不明ですが他では見ないメカです。
アイドラはギアが2枚。
ヘッド。廉価機なので2ヘッドです。
画質もお察しですが、当時は自分で自由に録画出来るだけ便利でした。
ICは謎ブランド。後のVR-55HFでも似たようなのが使われてました。
今回の故障原因は…まあ、ここでしょう。
メカ裏側のゴムベルトです。
へろへろです。
カセットデッキのように、モーターからキャプスタンへ平ベルトがかかっています。
ベルトをどう調達しようかと思いましたが、自作してみることに。
まずはホームセンターでゴムシートをゲット。
両面テープでカッターマットに固定し、サークルカッターで切り出し。
思ったよりいい感じに出来ました。
いけそうです。
こんなところにモード切り替えのベルトがあるので注意。
ローディングベルトもNGなので交換です。
メカを浮かせてコネクタを外し、モーター部へ到達。
ローディングユニットからモーター部分を摘出。
ここまでしないとベルトが変えられないのは不便です。
今回はそもそもモーターが回らないようなので、さらにモーター部分を外します。
モーター摘出。頑張ってばらしたところ、ブラシが変形してたので修正。
ベルトをかけて完成です。
表示管に当時の貧乏改造?が…
当時の大手メーカー製では日曜日の表示が赤くなってたりと、多色表示だったのです。
パネルを付けて正面から見ると、意外とそれっぽい?
再生チェック。
OKですね。懐かしい動作音です。
数年ぶりの復活です。
使い道はないですが、思い出の機種ですので動体保存しておきましょう…
2020/10/19作成開始
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