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Pioneer VX-7(1984)
パイオニアのビデオデッキ。ベータvsVHS戦争が加熱していた頃の機種です。
70年代後半には各テレビ局が「音声多重放送」の実用化試験を終え本放送を開始し、家電メーカからは従来のノーマルトラックにステレオ音声を記録する方式のビデオデッキを発売しましたが音質は悪く、各社ノイズリダクションを搭載するなどしましたがあまり改善はできませんでした。
そしてこれを改善するため、ソニーは新しい音声の記録方式「Hi-Fi」の初代機、SL-HF77を発売します。
HF77から少し遅れ対するVHSもHR-D725(ナショナルNV-800は全社統一規格ではなかった)を発売し、ビデオはHi-Fiの時代を迎えました。
そんなHi-Fi初期にHF77に続いて発売されたSL-HF66のOEM機がVX-7です。
連番シリーズにはHF77、66、55の3機種がありました。
正面から。本家HF66にはブラックとシルバーがありましたがVX-7はシルバーのみのようです。
HF66より角ばった感じのデザイン。
テープ挿入口周り。ヘッドホン端子のつまみは入手時からありませんでした…
当時のパイオニアのデッキは「Hi-ViSTA」の愛称がついていました。Windowsより先ですね。
表示・操作部。右には10キーがあります。UHF(13〜62ch)もダイレクトに選局可能。
下を開くとボタンが出てきます。HF66/77も同様ですがこの蓋が壊れやすいようです。
操作部左側。マイク端子もあります。録音バランスもここ。
「明るさ」はFL管ディスプレイの照度を2段階に変更可能。
操作部右側。予約関連です。上に見えますが録画はスライドスイッチです。
間違って押してしまうことが無いので良いと思いますがのちに無くなってしまいました。
上から。古いデッキ定番の覗き窓とチャンネル設定があります。
覗き窓。Betahi-fiとPIONEERロゴが目立ちます。
チャンネル設定。
背面。
端子群。シャープネスはここにあります。「PCM」はPCMプロセッサーを繋いで録音する際に左にずらします。効果はその後のデッキの「エディット」スイッチと一緒らしいです。
電源。左は放熱板です。結露防止スイッチは右上に。
他のOEM機(HF900など)はオーディオメーカのパイオニアらしく電源コードが太いものになっているものがありましたがこれはHF66そのまま。
銘板。当時のパイオニア共通の物です。「SOKD」はその後の「S KOHDA」と同じでソニー幸田工場出身のようです。
2009/3/2作成開始