SONY ZS-7(1991)修理編
1991年発売の1世代目ソナホーク最上級機。定価は69800円だったようです。1つ下には電動スタンドを別売りにしてDSPとスペアナを省き、ディスプレイが小型化されたZS-5(54800円)もあります。
それまでの「CDラジオカセットコーダー」から「パーソナルデジタルオーディオシステム」と呼び名も変え、「ドデカホーン」ではなく「ソナホーク」という愛称で小型の筐体に大型ディスプレイ、コンポに似せた外観、そして電動で動くスタンドはそれまでのラジカセとは違った雰囲気で凄く衝撃的でした。
今回は某BBSの方からのご厚意で送料のみで譲っていただけることになりました。譲ってくれた791さんには厚く御礼申し上げます。
元箱に入った状態で送られてきました。状態もいいです。
なんと梱包材も付いています!感動しました。新品を開ける気分でわくわくしながら開封。
出てきました。正面にずらりと並んだボタンがいい感じ。
通電確認。バックライトはOKです。状態は説明によるとラジオOK、テープはお約束の不動、CDトレイ手で補助が必要、と言う物です。
動作確認。CD読み込みOK。
AM/FMOK。
テープはやっぱり動きません。Bデッキは蓋が開かない…
というわけで早速分解…と思ったら長いドライバーが無い…しばし捜索。
やっと見つかりました。この長いドライバー、ホームセンターで買いましたが100均にもあるようです。ラジカセ修理には必須。
分解に入ります。まず背面にあるねじを外します。
外すねじには矢印が書いてあります。
ねじを外すと綺麗に前後に分かれます。
前面。前後を繋いでいるコードは電源の1本(1束)でだけで長さにも余裕があるので安心です。
まずカセットデッキを外すためにツイータ横のねじを外します。
次に写真右に見えるフレキを抜きます。(反対側にもあります)ピンボケすみません。
横のフレキを気を付けながら抜き手前に引っ張りヘッドからの線2本を抜けば表示部・基板ごとデッキが外れます。
さらにねじを外していくとデッキ部・表示部・基板に分かれます。
テープ不動の原因は案の定ゴムベルトの伸びでした。丁度いい他機種の物と交換。写真撮り忘れました…
無事動作するようになりました。うれしい瞬間です。
次はCDトレイの開閉がいまいちなのをなおします。CD部は両脇のねじ2本で簡単に外れます。フレキに注意。
上のねじ2本で止まっているシールド版(?)を外しギヤを回してトレイをオープン状態にします。
次にCD押さえを外します。写真奥に見えるねじと反対のねじを取れば外れます。
ピックアップが顔を出しました。問題のゴムベルトは下に見えます。
ゴムベルト。やすりで磨いてみましたがあまり効果がなかったので変えておきました。
ピックアップ。型番はKSS-240Aです。自社製。
あとは清掃のため分解していきます。
フロントパネルを外すためウーハー横の小さいねじを外します。
外したらここ(と反対側)の爪を外せばフロントパネルが外れます。
ボリュームが付いている基盤は裏から押してボリュームつまみを外し出てきたねじを取れば外れます。
スピーカ。2ウェイです。
ウーファーのアップ。
それぞれのスピーカの表面。
チューナー基盤(ねじ2本で固定)とスピーカを外したら全バラ完了です。
後はお風呂で綺麗に洗浄。
というわけで無事完成。スタンドを付けるとさらにかっこいいです。