SONY ZS-7(1991)紹介編
1991年発売の1世代目ソナホーク最上級機。定価は69800円だったようです。1つ下には電動スタンドを別売りにしてDSPとスペアナを省き、ディスプレイが小型化されたZS-5(54800円)もあります。
それまでの「CDラジオカセットコーダー」から「パーソナルデジタルオーディオシステム」と呼び名も変え、「ドデカホーン」ではなく「ソナホーク」という愛称で小型の筐体に大型ディスプレイ、コンポに似せた外観、そして電動で動くスタンドはそれまでのラジカセとは違った雰囲気で凄く衝撃的でした。
今回は某BBSの方からのご厚意で送料のみで譲っていただけることになりました。譲ってくれた791さんには厚く御礼申し上げます。
正面から。やはり大きな液晶画面が目を引きます。ディスプレイが3つもあった先代のCFD-900からするとかなり集約され、すっきりした印象です。
下に付いている台はスィーべルスタンドです。電動で上下左右に動き、自分のいる場所に向けられます。リモコンでも可能。
液晶の左には電源とタイマー・スリープ関連のスイッチ。
右はDSP/グライコなどの音質調整とスペアナモード、ディスプレイの表示切り替えスイッチがあります。イコライザーの「FIXED」は固定パターン(「POP」や「ROCK」から選択)、「USER」は自分で作った好みのパターンを5つまでメモリーできます。
下部左側。CD/ラジオの操作部です。CD→テープ高速ダビングにも対応。リモコンを使えばAUTO SPACE機能(曲と曲の間に空白を作る機能。テープデッキの頭出しに有効)も使えます。
下部右側。テープの操作はA/Bをボタンで切り替えるタイプです。ボリュームはモータドライブ。デッキはドルビーB搭載、メタルテープ録再と充実していますが故障が多いようです。
この機種の顔とも言える表示部の紹介。とても大きいです。後継機のZS-8では小さくなってしまったのが残念。
CD再生時 ソニーらしくミュージックカレンダーが表示されます。
テープAデッキ再生時 テープBデッキ再生時
3桁のカウンターを装備。 数字の右の_はテープの動作に合わせて回転します。上の細長い四角にはA/Bデッキそれぞれの動作状態が表示されます。(Aで再生中にBで巻戻しといったことも可能)
AM受信時 FM受信時 TV音声(1〜3のみ)受信時
ZS-7の旨みの1つ、賑やかなスペアナのパターン。
ノーマル ピークホールド
ミラー ミラーネガ
ZS-7には2種類のサランネットが付属していました。気分によって付け替えて楽しめます。
ブラック。カタログなどはこの色でした。付属品なしの中古でもこの色の場合が多いです。
グリーン。バックライトの緑とマッチして黒とはまた違った印象。
スピーカネットを外した状態。かっこいいですがほこりが溜まりやすいのが難点。
当たり前ですがこんなこともできます。
背面。なぜかこの頃の機種にはメーカー・グレード問わずAUX入力が無いものが多いです。(他にはCFD-K10やRX-DT901/701など)そして次の代からどこのメーカーもそろって復活しています。なんだったのでしょうか。
光デジタル端子も装備。
MIX MIC端子とISS(Interference Suppress Switchの略らしいです。エキサイトで翻訳してみると「干渉はスイッチを抑圧します。」と出てきました。AMラジオ録音時のノイズ低減スイッチです。干渉を抑えるのでしょうか。)
ちなみにMIC端子は拡声器としても利用可能らしいです。
横から。CCCRのロゴが刻まれた筒(のようなもの)はダミーです。
上面。当時Wカセット搭載機としては業界最小だったそうです。
背面にある銘板。消費電力は39W。
バブカセおなじみ?のドルビーのライセンス表記は裏面に。
ソナホークシリーズの名脇役(?)スィーべルスタンドです。電動で上下左右に動きます。
その後のZS-8ではセンサーでリモコンの位置をキャッチしリスナーの方を向くように進化しましたがZS-66では小型化され本体と一体になりました。
操作部。リモコンでも動きます。
横には電源スイッチがあります。本体の電源と関係なく入/切ができます。
後ろにはラジカセ用AC OUT。
銘板。消費電力は4W。
箱です。ZS-5などのオプションとして別売りもされていました。
取説とカタログ(91年10月号)も付いていました。
カタログのZS-7のページです。クリックで拡大しますが反射が…。今度スキャナーで取り込みます。
ちなみにZS-7(まだ近日発売)の他のCDラジカセはZS-5(新発売)、初代PRESHことCFD-K10、ドデカホーンCDのCFD-500(生産完了)、CFD-400、CFD-333、コンポタイプのCFD-T50がのっています。
純正リモコンです。型番はRMT-C7。
大切に使っていきたいと思います。
===仕様===
ZS-7(本体)
CDプレーヤー部 | |
形式 | コンパクトディスクデジタルオーディオシステム |
ディスク | コンパクトディスク |
読み取り方式 | 非接触光学式読み取り(半導体レーザー使用) |
レーザー | GaAlAsダブルヘテロダイオード λ=780mm |
回転数 | 約200rpm〜500rpm(CLV) |
エラー訂正方式 |
ソニースーパーストラテジー (クロスインターリーブ リードソロモンコード) |
チャンネル数 | 2チャンネル |
ワウ・フラッター | 測定限界以下(EIAJ)* |
周波数特性 | 20Hz〜20000Hz±1db(EIAJ) |
復号化(D/A) | 1bit |
ラジオ部 | |
受信周波数 |
FM/TV:76〜108MHz(1〜3CH) AM:531〜1,629KHz |
プリセット局数 |
FM/TV:12 AM:12 合計:24 |
アンテナ |
FM/TV:ロッドアンテナ AM:フェライトバーアンテナ内蔵 |
カセットデッキ部 | |
トラック方式 | 4トラック2チャンネル |
早巻き時間 | 約2分(ソニーカセットテープHF60使用) |
使用テープ(オートテープセレクター) |
ノーマル(録音・再生) クローム(録音・再生) メタル(録音・再生) |
ノイズリダクション | ドルビーB |
周波数特性 |
ノーマル:50〜15,000Hz(EIAJ) クローム:50〜16,000Hz(EIAJ) メタル:50〜18,000Hz(EIAJ) |
共通部 | |
スピーカー |
ウーファー:8cm、コーン型8Ω、2個 トゥイーター:5cm、2個 |
入力端子 |
ミキシングマイク(ミニジャック)1個 最小入力レベル 2.5mV ローインピーダンスマイク用 |
出力端子 |
ヘッドホン(ステレオミニジャック)1個 負荷インピーダンス 16〜64Ω 光デジタル出力(光出力コネクター)1個 発光波長630〜690m |
実用最大出力 | 7.5W+7.5W(EIAJ/8Ω) |
電源(本体) |
家庭用電源(AC100V)50/60Hz 単1形乾電池8本使用(DC12V) |
電源(時計/タイマー/メモリー) | 単3形乾電池4本使用(DC6V) |
電源(リモコン) | 単3形乾電池2本使用(DC3V) |
消費電力 | AC 39W |
電池持続時間 |
テープ再生時**(EIAJ):ソニーニュースーパーSUM-1(NS)/約2時間 ソニーエバレディーアルカリAM-1/約5時間 FM録音時(EIAJ):ソニーニュースーパーSUM-1(NS)/約4時間 ソニーエバレディーアルカリAM-1/約9.5時間 CD再生時**:ソニーニュースーパーSUM-1(NS)/約1時間 ソニーエバレディーアルカリAM-1/約3.5時間 |
最大外形寸法 | 480x198x252.5mm(幅/高さ/奥行き)(EIAJ) |
重量 | 8.2kg(乾電池含む、他の付属品含まず) |
付属品 |
リモコン電動スィーベルスタンドSMV-1(1) 電源コード(1) リモートコマンダー(1) 単3形乾電池(6) 取扱説明書(1) サービス窓口・ご相談窓口のご案内(1) 保証書(1) |
本機の仕様および外観は、改良のため予告なく変更することがありますが、ご了承ください。
*EIAJ(日本電子機械工業会)規格による測定値です。
**VOLUME(音量)7分目程度
SMV-1(スィーべルスタンド)
電源 | 家庭用電源(AC 100V)50/60Hz |
消費電力 | AC 4W |
最大外形寸法 | 320x66x305mm(幅/高さ/奥行き) |
重量 | 2kg |
別売りアクセサリー
ダイナミックマイクロホン | F-VX20、F-VX30、F-VX40 |
ステレオヘッドホン | MDR-CD450、MDR-CD250、MDR-64 |
デジタルドラムパット | DRP-2 |
DATウォークマン | TCD-D3 |
デジタルケーブル | POC-DA12 |
テープ消磁器 | BE-A200 |
ヘッド消磁器 | HE-5C |
クリーニングキット | KK-4 |
CDクリーナー |
XP-CD1、XP-CD4、XP-CD7 |
2009/1/17作成