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ショッピングセンターmimo(ダイエー水戸店跡

1973年、中内功率いるダイエーは矢継ぎ早に店舗を大量出店していました。

これは翌74年に「大規模小売店舗法」という法律が制定されてしまう前の駆け込み出店。

この法律が施行されてしまうと新規出店する店舗の店舗面積に規制がかかってしまうのです。

69年から始まった首都圏への進出戦略「首都圏レインボー作戦」とともにどんどん店舗網を拡大していったダイエー。

そしてついに100号店となる店舗をオープンさせます。それが茨城県水戸市の「水戸ショッパーズプラザ」、後のダイエー水戸店でした。

そんな記念すべき100店舗目のダイエーを見に水戸へ…といいたい所なのですが2005年10月31日、ダイエー水戸店は惜しまれつつ閉店。

跡地は2年間放置されていたのですが幸いにも新たなショッピングセンターとして再出発しました。それが「ショッピングセンターmimo」です。

店舗全景。地上8階、地下1階でダイエー全盛期を感じる巨大な建物です。

現在は地下に水戸市の物産館とレストラン・中古ゲームショップ・クリーニング店、1階がローカルスーパーのカスミ、2階がしまむら。

さらに3階にはカルチャーセンターやアウトレット衣料品、4階は催事場となっています。5階から上は空きフロア。

外壁。上の窓はレストランだったんでしょうか。訪問時に丁度お祭りをやっていたので賑やかです。

屋上広告塔。このビルに入居しているしまむらのロゴが。

隠れてますが反対側にはカスミに。

しかし何故か白いままの正面。なんか上弦の月が見えるような…

画像をいじったら浮かび上がってきました。Daieiの文字も。

兵どもが夢の跡、あの頃の勢いは何処へ。

70年代チックでカッコいい外観。1階の壁は大理石調でゴージャス。

ミニマルな感じの意匠。この時期のダイエーは店舗ごとにデザインが違うので見ていて面白いです。

8階まで伸びる窓。この内側に階段があります。

反対側から。端っこだけ大理石パネルが取れてコンクリートが…地震の影響かもしれません。

スーパーカスミもお祭りの露店を出していました。賑やかさを取り戻しています。

横向きの垂れ幕がついていた枠は再利用され「mimo OPEN!!」の文字が踊ります。

外装の装飾は正面だけで側面はこんな感じ。スーパー建築の定番です。

いわゆる「看板建築」(昔の商店の建築様式)の延長線とも言えるような。

後ろ姿。

搬入口。

ダイエーロゴの名残りを発見。

エレベーター。現在は使われていませんでした。

このボタンは日立です。建物の割に新しいような。

赤い床と手すりがダイエーだった往事を偲ばせる階段。よく見ると柵の形が凝っています。

階数表示。エスカレーターのランディングプレートに書かれているのと書体が似ています。

綺麗なステンドグラスのようなものがありました。ここが外から見えた窓の内側です。

エスカレーターはもちろん丸ボディ。日立製です。

水戸サントピア(ファッションビル)も閉店し廃墟状態、LIVIN(西友)も閉店後放置(最近になって解体が始まった様子)されている水戸の駅前。

地方都市の衰退は避けられない事ですが無事に再出発したmimoには頑張ってもらいたいところです。

==店舗データ==

店舗正式名

ミーモ(MIMO)※旧正式名は水戸ショッパーズプラザ

所在地 茨城県水戸市南町2-4-52
開店日 1973年11月9日(水戸ショッパーズプラザ)、2007年10月(mimo)
階数

地下1階/地上8階/屋上(現在売り場はB1〜4F)

店舗面積 10749平方メートル
エレベーター/エスカレーター 日立
営業時間

店舗によって異なる(1階スーパーカスミは10時〜21時)

アクセス

電車:JR/鹿島臨海鉄道 水戸駅から徒歩7分くらい                       

駐車場

契約駐車場あり

備考

元ダイエー水戸店、2005年閉店

2012/8/16作成開始

2012/10/27修正

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