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SHARP CD-X20(1988?)
シャープのバブリーなスピーカ分離型のCDラジカセ(コンポ?)です。
バブル期の物なので機能も豊富で、左右のスピーカにはなんとパッシブラジエータが入っています。
レベルメータがついた大きなFL管のディスプレイやシャープお得意のツインカムデッキなどなかなか個性的な機種です。
今回の個体はバブルラジカセ博物館のごっしーさん提供のものです。ありがとうございました!(やっと紹介記事出来ました)
こんな感じの機種です。角張っていてゴツい雰囲気。チューナーの調子が悪いので別のチューナーを繋げてあります(下)。
ちなみに前モデル(?)のCD-X10がグッドデザインを受賞していたので調べてみると定価は94000円もしたようです。
一応単品コンポをイメージしているようで下からカセット・チューナーアンプ・CDプレーヤーとなっていますが実際には一体型です。
まずはカセット部分。フルロジックでドルビー搭載のオートリバース。メタル再生/ハイポジ録音にも対応。
左側のディスプレイには時計とテープカウンターが表示されます。
大抵の機種では液晶で済ましている事が多い時計表示ですがしっかりFL管が使われています。
テープカウンターは4桁表示。
下にはヘッドホン端子。ミニジャックではなく標準ジャックです。
カセットは一見するとシングルカセットのようですが…
なんとこのように2本重ねて入ります。これがツインカムWカセット。一時期のシャープ機には標準搭載されていました。
機種によって片方のカセットがワンウエイになったものなどもあったようです。
ピンボケしていますが内部。部品が長いです。
カセット操作部。TAPE1と2はボタンで切り替えるタイプ。下にはドルビー/タイマー/テープセレクター/リバースモード。
アンプとチューナ。大きなレベルメータがついたディスプレイが目立ちます。
ファンクション切り替えとグライコ。ファンクションの下3つ(VTR/VDP/BS)は外部入力です。
グライコは100/500/2k/10kの4つ。「REAR LEVEL」は4chサラウンド用のスピーカーの音量調整です。
ディスプレイ。スペアナはありませんが左右独立の大きなレベルメータがあります。
チューナーの周波数はどのファンクションでも常に表示。
サラウンドをONにしていないときは写真のようにファンクションの名前が英語で表示されます。
サラウンドは2chと4chの2種類があります。ONにするとまずこんな表示に。
モードはMONO〜SPACIOUSの6種類。右に行くほどサラウンド効果が強くなるようです。
4chだと「4CH MODE」。
4ch時は「STEREO」が「STANDARD」になります。
X-BASS(低音増強)も付いてます。
音量と音質調整。ジョグシャトルのようになっていて中央(ジョグ部分)をまわすとサラウンドモードの切り替えが出来ます。
上のスイッチはX-BASS/サラウンド2ch/サラウンド4ch。チューナの操作部分はディスプレイの右横に。
CD部分には10キー。
CD再生ボタンなど。取り出しボタンを押すと…
なんとCDのディスプレイが持ち上がって中からトレイが出てきます。
結構凝っていてカッコいいですが壊れやすいようです…
上にはDIGITALロゴとシャープ機に良く付いている左右の取っ手。
スピーカ。なかなか迫力のある音を出します。ネットは取り外し可能。
ウーファ。エッジはウレタンのようです…
ツイータ。センターキャップは銀色。
ツイータは50mm、ウーファー180mmのようです。
これに加えて180mmのパッシブラジエータを装備。
ネットには「LIVE MiNi」の文字。「LIVE」は当時のシャープ製コンポの愛称でした。
この機種はラジカセからではなくコンポからの派生機種のようです。
後ろから。パッシブラジエータが目立ちます。
ここにパッシブラジエータが入っています。
パッシブラジエータはマグネットを持たない振動板のみのスピーカのようなものでバスレフポートの変わりに取り付ける事で低音がでるそうです。
端子は直出しではなくしっかりスピーカーターミナルが付いています。
本体側には大きな放熱版。結構熱くなります。
リセットボタン。同じシャープのチューナーST-V70Bにもありました。
スピーカ端子。リアスピーカーを繋げると4chサラウンドになります。
ビートキャンセル。
銘板。さすがにかなり食います。
写真を忘れましたが入力はBS/VDP/VTRの3系統、出力はCDのみです。(全てRCA)
バブリーなギミックとデザインでお気に入り。独立したスピーカのおかげか音質もなかなかです。
あまり知られていないシャープのコンポタイプラジカセですが結構な実力があります。
2010/2/10作成開始