SANYO MR-V2CD(1986)紹介編
サンヨー初のCDラジカセです。MR-U4CDと同時に発売された模様。定価は74800円でした。
当時の主流だった「おしゃれなテレコ」のダブルカセットの片方をCDに変えたような構成です。出始めのCDラジカセにはこのようなものがよくありました。
まずは全景。80年代してますね。
この機体はオークションでCD再生せずで入手。CDのピックアップを駆動するのにゴムベルトが使われていたのが原因でした。
試しに画像を加工してダブルカセットにしてみました。こんな感じ?
スピーカ。平面振動版のやつに見えますが実は普通の円形のスピーカが隠れています。
左端には例のツイータもどきをばっちり搭載。
CD部分は縦入れです。「すッごい音・CD」…
SANYOのロゴは古いものです。余談ですがこのロゴ、NECの旧ロゴなんかと並んで一部で「怖いロゴ」と言われているとか。
なんと液晶にはバックライトが。EL板が使われていてブルーに光ります。
右側の円盤状のグラフィックは再生などのディスクの回転に合わせて回ります。
サーチとスキップは今のように「長押しでサーチ、軽く押すとスキップ」の概念が無かったらしく右下のボタンで切り替えます。
サーチかスキップの状態はディスプレイに表示されます。
リピートは全曲のみのようです。
停止中の様子。
16曲ランダムプログラム演奏も可能。
CDふた内部。緑色のCDホルダーの中にCDをセットします。
注意書き。
カセット部分。ばっちり録再リバース、ドルビーBまで搭載。「おしゃれなテレコ」にCDが付いたので「おしゃれなCDテレコ」です。
結局この後重低音ブームに突入してしまいサンヨーは「ズシーン」に移行するので「おしゃれなCD」シリーズはすぐ終わりました。
上から。ほとんどの操作ボタンはここにあります。
まずは左から。電源は押し込み式。ひそかに内蔵マイクが。当時の流行りだった5バンドグライコも搭載。
テレビ音声はVHFのみですが音声多重放送受信にも対応。
右側。メタル・ハイポジも使用可能なようです。やっぱりファンクションの「CD」が囲まれていて少し強調されています。
両端には型番とピックアップの表記。
取っ手には「DIGITAL SOUND V2CD」の表記。
入出力端子は横に。
端子のアップ。出力はCDのみではなくラジオやテープの音声も出ます。
うしろから。やっぱり角ばってますね。
銘板。
電源端子。DC入力もあります。当時カーステレオにCDはまだ普及していなかったので車に積んで使っていた人もいたのでしょうか。
電池ボックス。
こんな注意が。東芝のRT-CD2にも似たようなのがあったような…
裏側。
ドルビーのライセンス表記がありました。
ゴム足もしっかり装備。
最後に同時期のライバル(?)東芝RT-CD2と一緒に。
CDラジカセ黎明期の感じがよく分かる機種でなかなか興味深いです。
2009/10/20作成
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