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National NV-8200(1979)修理編

ナショナルの古いVHS。まだ業務用の本格的なモデルが無かった頃に数多くのビデオソフト制作会社に納入され活躍した名機らしいです。

国立科学博物館のサイトにも載ってたりします。

当時は業務用のAG-シリーズが無かったので民生機同様NV-型番になっています。

ヤフオクで入手。症状は送り戻しは出来るが再生出来ないという物だったと思います。

こんな外観(写真は修理後)。フロントローディングの骨董品みたいな機種です。NV-6000と同時期の機種と思います。

動作させてみるとテープは入りますがその後は操作を一切受け付けません。とりあえず中を開けてみます。

天板に製造年月の刻印がされていました。82年4月13日生まれです。

NV-8200は79年発売なので後期ロット?

カセット受け台を外します。こんな親切な説明書きが。

 

外すとメカが見えました。NV-6000と同じメカのようです。

まずこいつを疑いました。テープ検出用の電球です。電源を入れても光らなく球切れしていました。

操作を受け付けない原因はこれでした。

これで動くようにはなりましたがテープのローディングが最後までいかずモーターのうなっている音がします。

メカ裏側をみるため底板を外したところ。基板はそれぞれ左右に起こせます。

メカが出てきました。メインのゴムベルトなどは健在でした。恐るべし生命力。

ローディング出来ない原因はこれです。ここのゴムベルトが滑っていました。

NV-6000でも同様の症状でしたがここには負荷が掛かりやすいようです。

ちなみにRFコンバータは底面の端に刺さっていました。

表に戻ってメカを観てみます。アイドラ駆動ですがいまのところ元気に動いているので問題無いようです。

しかしゴツいメカですね…これなら業務機(NV-8200)に民生機(NV-6000等)のメカが積んであったというより民生機のメカが業務機並みだったと言った感じです。

テープを入れて再生テスト。

ばっちり画面が出ました!修理成功です!

カラーバーを再生してみました。

元の録画品質があまり良くないのと相変わらずブラウン管を撮影しているのでいまいちな映りですが実際は当時のVHSとしては良い画質だと思います。

再生中のヘッド周り。

ヘッド。VEH0104です。

修理が終わったので外装をきれいにしようと拭いてみると…

ぎゃぁぁぁぁNationalロゴがぁぁぁぁ

見事にはげてしまいました…そういえばNV-850HDもそうでしたが印刷が弱いようです。

しょうがないのでジャンク品からロゴを移植してみました。当初は印刷だったので立体ロゴになって少しグレードアップ?

少し小さいですがまぁまぁいい感じでしょうか。

とういうわけで無事動くようになり現役復帰を果たしたNV-8200。

メカの基本が丈夫なのか少しのメンテナンスで動くのは凄いですね…

 

2010/07/07作成開始

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