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Panasonic NV-BS3(1989)修理編

「パナソニック」ブランド移行後に発売されたBSマックロード。NV-BS5の前機種でこれも初代Gメカを搭載しています。

BSチューナ搭載S-VHS機。

外観は同時期のNV-FS90に似た中央が丸く出っ張っているようなデザインですがベース機はやはりNV-DS1のようです。

今回の物もオークション入手です。症状は「再生が早送りになる」と言う物。

たぶんコントロールトラックの異常な気がします。

梱包から出しました。少し新し目のデザインに見えますが表示部などはNational時代と変わらない様子。

電源投入。OKな様子。この表示管はNV-F1やF5でおなじみの物です。

テープを入れて再生してみます。

…がやはりコントロールトラックが読めていなくカウンタも進まず音も出ません。

3倍と標準も区別できないので常に標準の速度です。このため3倍録画されたテープを入れると早送りのようになります。

と言うわけで早速中を見てみます。

メカ。旧Gメカです。ダイキャストベースにコックドベルトの丈夫なメカ。後にITメカ、新快速メカと発展していきます。

まずはこの頃の機種では必ずと言っていいほどコンデンサが死んでいる電源をメンテします。

基板や電源ユニットを外す際にはこのようなアースがあるので注意。

電源部を取出しました。背面と上に付いたねじを取ると外せます。

コンデンサを確認。何やらやな予感…

こんな事になってました。凄すぎです。問答無用で交換。

次に固定ヘッドからの信号が繋がっている「SERVO PACK」を点検。

それぞれ「○○ PACK」と機能の名称が基板に描かれているので分かりやすいです。

これがSERVO PACKです。目視では怪しいコンデンサはありません。一応数個変えてみましたが変化なし。

症状が変わらないので固定ヘッド自体を変えたりもしましたが効果はありませんでした。

どうしようと基板を眺めていると怪しいコンデンサが付いている基板が。と言うわけで結局「VISS/VASS PACK」に付いた薄紫のコンデンサを交換したところ…

ばっちりカウンターが動き出しました。成功です!

ちなみに問題のVISS/VASS PACKはSERVO PACKの近くにあります。

ただよく見ると左音声が…

Hi-FI音声の不具合のようなので「FM AUDIO PACK」を見てみます。すると先ほどのVISS/VASS PACKで死んでいたのと同様の薄紫が3つ…すべて噴いていたので交換。これで音声の不具合も直りました。

この薄紫のコンデンサ、やはり弱いようです。松下製ですが…

やたらコンデンサばかりでしたが無事完動に。早速ラックインして使ってみます。

NV-BS5の上に重ねて設置してみました。

 

09/8/22作成開始

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