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National NV-DS1(1987)

80年代後半、ちょうどCDも普及し「デジタル」が時代の最先端だった頃、色々な所に「デジタル」機能を搭載するのが流行りました。

デジタルチューナー(シンセサイザーチューナー)を搭載したラジカセをはじめ白物家電にもデジタル時計が付いたりマイコン制御をうたっていたりそんな時代です。

そんな中、ビデオデッキにもデジタル機能が追加された物が登場しました。実用的というよりほとんどお遊び機能でしたが画面を分割したり静止画をデジタル処理で止めたり映像を加工したり…

このような機種は各社から数機種づつくらいは発売されたようですが松下ではNV-F3/FS3(デジタルNRのみ)、NV-D2000、NV-D21/22と発売されましたがその中でもデジタル機能が一番強化されているのがNV-DS1です。

デジタルNR(ノイズ低減)をはじめ映像加工、静止画/ストロボ機能、画面分割に加えバーコードスキャナでタイトルを挿入したりも出来るデジタル機能の集大成とも言える機種です。

しかしたいして使い道が無いのが分かったのかその後ここまでデジタル機能を押し出した機種は出てきませんでした…

というわけでDS1。生産台数が少なかったレア機種と聞きますがNV-FS5なんかよりはよく見かける気がします。

バブル機の特徴でもある前面を覆う操作パネルのおかげですっきりした外観。

各種表記。赤いDIGITALロゴがカッコいいです。

当時のシール。また88年のオリンピックですね。

今の所オリンピックシールを確認しているのは今の所NV-F3/F5/FS3/FS5/FS1000とこのDS1です。

ちなみにDS1にはオリンピックのマークが無いシールのタイプもありそれの方が古いらしいです。

表示管はS-VHS機共通(初代NV-FS1を除く)のオレンジ。上にはテープ挿入状態とS-VHS、デジタルNRのインジケータ。

下には編集関係や放送のステレオ/二カ国語の状態表示。一番左は「BASS」で重低音強調モードです。

さらにその下には外部入力。映像はS端子のみです。左にはシンクロ端子。

ふたを開けた所。つまみ類が付いている所が斜めになっているのがカッコよくて好きです。

左側。トラッキングは相変わらず手動。マイク端子があります。

機能が多いのでつまみもたくさん並んでいます。当時のマックロードについている機能はほとんど付いています。

テープ残量表示が出来ないくらいでしょうか。

手動録音レベルもばっちり搭載。何気にこんな所にS-VHSロゴがあります。

再生ボタンまわりはF3あたりの機種と共通です。こんなところにも能書きがあります。意外とカッコいいかも。

この辺もF3やF5と同じです(機種によってアフレコやインサートが無い物もありますが)。

側面。ちょっと厚め。

上から。

背面。

アンテナまわり。VHFとUHFが独立しているのはナショナルブランド最後まで変わりませんでした。

入出力。音声は金メッキです。編集端子もあります。

メカが普通のGメカなので細かい動きは出来ませんが一応編集機っぽい使い方も想定されていたのでしょうか?

放熱版が出っ張っています。消費電力は38W。エコとはほど遠い世界です。

説明書とリモコン。リモコンがでかいです。液晶が付いている変わったリモコン。これが無いと肝心のデジタル機能がほとんど使えないので重要です。

マックロードの中では1、2を争うゴージャスさを持った機種かも知れません。デジタル機能はほとんど使い道がありませんが結構遊べます。説明書の表紙にもちゃっかりDIGITALロゴがあったり…

 

主なスペック  
種類 S-VHS標準/3倍
音声タイプ Hi-Fi
レベルメータ・表示部 FL/Hi-Fiトラッキング表示可能・リニアタイムカウンタ
入力端子 映像(S端子x1、コンポジットx1)/音声x2、マイク端子(ミニジャック)
出力端子 映像(S端子x1、コンポジットx2)/音声x2、ヘッドホン(ステレオミニジャック、レベル可変)
頭だし機能 VASS/VISS
編集機能 アフレコ、インサート、エディットモード、編集端子
ワンタッチタイマー
サービスコンセント 連動/非連動x1
消費電力 38W、待機時7.5W
バーコード予約
ヘッド GT4
メカ Gメカ
リモコン型番 VEQ0676
定価 238000円
その他特徴 デジタル機能搭載

 

2011/8/2作成開始

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