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HITACHI OVF-260(1982)修理編
久しぶりの修理ネタです。今回はオーディオビジュアルではありませんが…日立の古い石油ファンヒータの修理です。
いきなり修理後の写真ですがこんな機種です。温風上吹き出しのかなり古いものです。
動作確認済みの中古を買ったのですが点火動作はするもののまったく火がつきません。
まぁ中古でしかもかなり古い機種なのでこんなもんでしょう。文句を言ってても仕方ないので分解してみます。
※石油ファンヒータは火を利用する器具なので火事になったりする可能性があります。分解は自己責任でお願いします。
また突然ですが…前面パネルを外して中から送風用ファンを見た写真です。
このようにかなりのほこりで大変なことになってます…
こちらはバーナの下部分。写真ではよく見えませんがかなりのほこりです。
とりあえず燃焼筒前のパネルを外そうと思ったら…外れませんでした。
仕方がないので燃焼筒ごと外します。本当にほこりがすごいので掃除機出動。
裏側から。ほこりが積もってます。
バーナ。大分汚れてますね…そういえばこの周りの白い部分がアスベスト…?(((;゚Д゚))))
自己責任ですが分解の際はマスクをして外での作業をお勧めします。
手前に見えるのが点火プラグ(左)とフレームロッド(右)。とりあえずこれを磨いて様子を見ます…が変化なし。白煙も出ません。
しかし何度か動作させていると少し白煙(というか気化された灯油)が出てくるようになりました。
ここ(ポンプ)があやしいかな…?
しかしここを分解するには一度タンク部分を外さないといけないようで…燃焼筒のときといいメンテ性は悪いです。
しかも表示部を外そうと思ったらねじではなく金具を折って付けてあります…
表示部を外したら後はカバー下のねじを外すだけで簡単にカバーは外れます。
これが残った機構部分。右にぶら下がっているのは表示部です。
タンク受け部分とポンプを外しました。
さらにポンプ単体にしたところ。
大抵はここにストレーナ(フィルター)が入っているのでそこの目詰まりだろうと思っていましたがありません。
しかしよく見るとここの穴の中が詰まって大変なことになってました。これでは灯油を送れないわけです。
最初は周りにゴムでもついてるのかと思いましたが全てゴミでした…丁寧に全て除去して灯油が流れ出るのを確認。
後は元通りにして点火試験です。電源を入れてしばらく待つと…
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!
綺麗な青火で燃焼しています。最初は白煙が多めに出ましたがあとは快調。
後は残ったカバー部分を掃除します。だいぶ気楽な作業ですが埃がひどかった…
しかもファン部分は外からだと外れない構造でここまで分解しないと掃除出来ないのでこの際綺麗にしておきます。
後は組み上げて完成!
最初のころはしばらく不安定でしたがしばらく慣らし運転をすると調子よくなりました。これでばっちりです。
2010/1/5作成開始