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SHARP PS-438(196x?)
久しぶりの更新です。今回は扇風機特集。
第一弾はシャープの古いモデルです。見た目は昭和30年代の機種の面影を残す感じなのですがタイマー、首振り角度調節など機能は70年代機と変わりません。
扇風機が多機能に進化していくちょうど過渡期の機種なのでしょうか。見ていて面白いです。
そしてなんといってもこの機種の特徴は首振りの速度が変えられる所でしょう。これはあまり見かけない機能です。
全景。小さめの台座が時代を感じさせます。金属の部分が多く重量はかなり重いです。
こいつはヤフオクで入手。ちなみにシャープのHPで公開されている扇風機製造年代一覧には型番が載っていませんでした…なので正式な年齢は分からず。
全体的なデザインや造りから1960年代半ばくらいの気がするのですがどうでしょう。
操作部です。この当時にこれだけボタンがあるのは珍しかったのではないでしょうか。
この部分だけ濃い青のプラスチックになっています。
まずは奥に並んだダイヤル。左はタイマーです。60分。
そして右が首振りのダイヤル…なのですが普通のON/OFFだけではなく速度が低速-高速に変えられます。
これは首振り機構のギアが低速用と高速用で大きさが違うものが2枚入っていてそれを切り替える事で調節しているようです。
しかしこいつは高速用のギアにひびが入ってしまっているため(プラ製でした)低速のみで使っています…
手前の鍵盤スイッチ。右は速度調節で0-1-2-3の3段階。
左は首振角度調節。60°と120°です。確かに振る幅が変わります。やっぱりこの外観でこの機能はなんか不釣り合いな感じが…
当時は結構な高級モデルだったのでしょうか。
シャープのロゴは昔のタイプ(左)と現行の物の原型(右)が並記されています。
台座の奥にはこんなレバーが。これをくるくるまわすと…
首が伸びます。途中で止める事も出来るので無段階調整が可能。やっぱり面白い機種です。
羽根まわり。羽根は濃いめの青で涼しさを演出。真ん中が銀色になっているのがレトロです。
そして特徴的なのがガードの部分。
前の一部だけ銀色で放射状のガードなのですがそれより後ろは昔の機種に見られた本体と同色に着色されているタイプでガードの形状も横向きになっています。
この辺にも過渡期を感じます。
その特徴的なガードを横から。銀色の前部分がへこんでいる変わった形状です。
後ろ姿。やっぱり昭和30年代と40年代の間の子みたいな外観をしています。
モーターからの配線が外に出ているのに時代を感じます。
銘板はモータカバーの後ろに。まだ社名が「早川電機工業株式会社」ですね。シャープに社名変更したのは1970年です。
自動循環給油って何なんでしょうか。かなり昔の扇風機は定期的に油を注さないといけなかったようなのでそれをしなくていいよということ?
放熱用の穴が直接見えないようになっているのがおしゃれですね。
2011/6/11作成開始