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Panasonic RX-DT909(1991)分解編
バブル期に発売された「バブルラジカセ」の中では有名な機種。
バブルも終焉に向かっていた91年の最上位機種。ライバルはZS-7というところでしょうか。
今回の個体は久しぶりに言ったハードオフで入手。
いつもならしょぼいラジカセばかりが並ぶラジカセコーナーですが今回はタイミングが良かったのか何故か溢れんばかりの大量のバブカセ。
パナRX-DS45or55、ソニーCFD-500、サンヨーPH-Z7、ビクターRC-B1やアイワシュトラッサーの7が付く機種までありました。
そんな中で棚からはみ出しそうな大きなラジカセ…コブラトップです。DT707かと思い近づくと大きなリモコンが。
さらに良く見るとDT909の文字…しかも2000円(くらいだった)。というわけですぐに抱えてレジに直行。
何気に(ラジカセでは)初のハードオフ物件です…どんな感じでしょうか。
まずは外観から。突起が少なくのっぺりしています。状態はタグによると「DECK1/2動作OK、CDピックアップ弱っています」という物。
写真には写っていませんがリモコン付きです。
電源コードは…こんなところに。
しかし…形が違います。なんででしょうか…
そしてやばそうな電池ともう1本謎のコード。
電池を出してみます。これは酷い…
拡大。日立のEXアルカリです。会社名が日立家電になっているのに時代を感じます…
ちなみに製造年月は92年4月。たぶん購入時から入りっぱなしだったのでしょう。
で、謎のコード。取ろうと思ったらはんだ付けされています…先っぽはシガーライターのようです。
車載されていた?
気を取り直して動作確認。電源OK。バックライトは無事です。
テープは認識したりしなかったり。パナソニックのバブカセでおなじみのリーフスイッチ不良のようです。
一応再生はOKでした。
ラジオOK。こいつは707と違ってVHF/UHF音声多重対応なんですね。
心配だったCDは無事認識。CD-Rまで元気に読み込みます。
そしてスペアナ。表示OK。カッコいい…
早速分解です。今回は機能的にはリーフスイッチ不良くらいのようです。
しかし電池ボックスが苦労させてくれそうな予感。
ねじを外して分割。
スピーカは相変わらずのコネクタ接続です。
スピーカ。707と同じ構成ですが…909はウーファのコーン紙にパナテトラ配合なのだとか。
ウーファ裏面。おなじみの2.7Ωです。
ツイータ(スコーカ)裏面。
後面。ねじを2本外すと…
中央部が外れます。CD部はねじでは止まっていないので注意。
一応レンズを掃除しておきます。
カセットふたを外してリーフスイッチを磨きます。これで両デッキ安定して認識するようになりました。
コブラトップは4隅ゴムカバーの中にあるねじを外すとこのように外れます。
外れたコブラトップ。フレキに注意。
製造は92年2月3日でしょうか。
バックライト用のトランス。絶縁のためかゴムで固定されています。
後は電源部のみ。
電源部。707と同じ物のようです。
問題の端子。赤いコードは謎のシガーライターにつながっています。
裏面も…かなり腐食しています。やすりで磨いてテスターで導通を確認。
なんとか使える状態にはなりました。
全部品。基板は中央部にまとまっています。
お風呂で綺麗に洗浄します。
組み上げて動作確認。ファンクション動作OK、完動となりました。
最後に707と並んで記念撮影。大型の筐体にコブラトップ…バブリーです。
2009/4/28作成開始