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National RX-FW39(1987)紹介編

ナショナルブランド末期のWラジカセ。翌年にはパナソニックブランドに変わります。

82年に登場し、低価格化が進みアナログ・レコードを追い越したCD。

85年にはソニーが初のCD搭載ラジカセ「CFD-5」を発売しラジカセにもCDの時代がやってきます。86年頃には松下も1号機「RX-CD70」を発売、バブル景気とともに大型・多機能化が進んでいきました。

そんな中、CD搭載により従来の「ラジカセ」や「Wラジカセ」には各社あまり力を入れなくなってしまいました。

1987年、バブル直前発売のこの機種は従来からのWラジカセでは力を入れて作った末期の機種のようです。

今回はヤフオクでラジオOK、テープ不動なものを2000円強で落札。

他にも入札者がいたので妙に高値になってしまいました…

梱包を解きます。バブカセに通ずるオーラを放っている感じです。

出てきました。おしゃれなテレコとバブカセを足して2で割ったようなデザインです。

動作確認は説明通りテープ不動・その他はOK。

早速分解。

外すねじにはDS15同様●印が。一部には「12」の文字があるものがあります。何の意味でしょうか。

いつものバブカセとは違いほとんど前に付いています。

電池ボックスも前に付いてきます。

次にセンター部を取ります。ラジオのつまみは外しておきます。

ボリューム基板からはえているこのコードも外しておきます。

後は下に付いているねじを4本はずすと…

このように外れます。

カセット上部のふたを外しました。故障の原因を探ります。

裏面。ん?これは…

ゴムベルトが…

切れていたゴムベルト。RX-DT系のような平ベルトではなくソニー機のような細い物です。

ベルト交換して動作確認。動くようになりました。

カセットのモータ。87年製です。ちなみにワンモータメカ。

カセット部下の基板。これ以上は分解が大変そうなのでやめておきます。

ラジオのチューニング針のLEDはこんなもので止められています。

カセット下基板にはこんなパーツも。録音時に動いて録音状態に切り替える部品です。

前面電源LED側にあるパーツ。オートリバースの時に動きます。

スピーカ。コードははんだを取ってしまいました。

拡大。ウーファと左に見えるのは…

バブ機でもおなじみ、ツイータ(のようなもの)です。一応2ウェイということです。

取り外したウーファ。

最初から高音はツイータ(のようなもの)、低音はサブウーファに頼る前提だったのかマグネットも小さく少し頼りない感じ。

表。センターキャップは銀色です。コーン紙に何やら文字が…

「β-EDGE MC CONE」と書かれているようです。

β-EDGEはこの2段になったエッジのことでしょうか。MC CONEはコーン紙の材質?

小型ながらも深く頼りになりそうなサブウーファ。エッジは通常とは逆向きに付いています。

マグネットもかなり大きいです。

全バラの図。センター部分は分解しなかったのでこんなもんです。

いつも通り風呂に持ち込み洗浄。

組み立てて試聴。低音はかなり出ます。

 

→紹介編へ続く

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2009/2/11作成開始

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