TOSHIBA A-710HF(1989?)
オーディオ機器と比べて残っている情報の少ないビジュアル関係。
このA-710HFなる機種もその一つで、調べても海外サイトすらヒットしません。
当時の定価からなにから不明ですが、手元に来たので修理してみましょう。
Hi-Fiの通常VHS機です。中堅モデルでしょうか。
症状は再生せず…はいつものベルト切れでいいとして、FL管が表示されません。
オープン。メカは自社開発VHSの1号機から続いたDDの頑丈なタイプ。
相変わらず動作は遅めですが、フルローディングに改良されています。
再生不良はお約束のここですね。交換してOK。
で、本題の表示せずですが…
とりあえず電源を疑ってみることに。長年のほこりが積もっています。
βデッキとかでもよく壊れる悪名高きサンヨーの電源IC。
これが壊れるとメカ動作もしなくなるので、今回は白です。
このマルコン製コンデンサはよく容量抜けを起こしています。
東芝の関連会社だったらしく東芝製品でよく見かけます。
交換してみました…が症状変わらず。
電源からの電圧は出ているようなので、回路を追ってみます。
FL管への昇圧をしているこのコンバーター部分が怪しい感じ。
外してみました。
よく見ると、左下のコイルが断線していました。
どうも固定の接着剤が劣化してて腐食しているようです。
とりあえず断線箇所まで巻き線を引き出し、コイル巻き直し。
…表示OK!!
再生もばっちり。A-710HF、これにて復活です。
2020/9/22作成開始