NEC PV-S98(1989?)
黒やシルバーが多いビデオデッキの中で、異彩を放っていた白いビデオデッキ。
気になったので調べてみると、PCからコントロール出来るデッキとのこと…
NECの機種をいじったこともなかったのと安かったので捕獲してみました。
100円だかで誰とも争わずひっそり落札。
やたらと立派な段ボールで届きましたが、送料はお安かったです。大丈夫だったんでしょうか…
梱包の下からでもわかる、怪しい白さ…
「COMBOY」という愛称がついていたようです。
型番からしてPC-98との接続が想定されてたんでしょうか。色も当時のPCと同じ色です。
試しにテープを入れてみたところ、こんな表示で止まってしまいました。
うまくいけば再生できました。切り替えベルトが滑っているようです。
やけに細かいドット表示だなと思ったら、器用にこんなメッセージを出してきました。
地味にS-VHS機。ベースはVC-S600と思われます。
気になるRS-232C端子。
オープンです。
弱点のモード切り替えベルト。ここのゴムを交換して様子を見てみます。
いい感じですね。
ついでに基板を覗き見。
ここにPC接続関連の回路が入っているのでしょうか?
音声回路は、赤いオーディオ用コンデンサが目立ちますね。
RS-232Cの端子部分。
分解ついでに表示パネルも清掃…と思ったのですがかなり綺麗でした。
特殊な機種がゆえに、あまり使われていなかったのかもしれません。
メカの裏面もチェック。ゴムベルトの無い、丈夫そうなメカです。
少し前の機種は似た構成でゴムベルトだったようですがアップデートされています。
ちゃんとテンション用のローラーまでついていて、当分は問題なさそうです。
…これは要交換ですね。怪しい感じでした。
ここまでやって動作確認。ばっちり安定しています。
PCとの接続は一筋縄では行かなそうですが、使用頻度の少なかったであろうS-VHS機が安く手に入ったのでよかったです。
2020/9/19作成開始