FUNAI VR-55HF(1988?) 修理編
安物ビデオデッキとしてディスカウントストアや大手電器店でその名を轟かせていたフナイ…
しかしバブルの頃にはLDプレーヤーを出したり、BS内蔵やHi-Fiビデオデッキをラインナップしたりとそこそこ気合いを入れていたようです。
今回のVR-55HFは安物らしからぬ4ヘッドのHi-Fi機。
いっちょまえにレベルメーターとヘッドホン端子も装備されています。
久々に動かしたら再生できなかったので修理してみましょう。
本邦初公開?なフナイ製Hi-Fiデッキの内部。
時代が時代なのでそこそこ詰まっています。
メカ。80年代中盤のものから改良されている様子。
自慢の4ヘッド。
メインのモーター。
コンデンサはサンヨーとニチコンが多くて安心。
チップ類は謎メーカーだらけです。
結構パワーのありそうな電源部。
聞いたことのない、「OMiYA」ブランドのコンデンサ。
かつて三洋の関連会社だったサン電子工業が88年まで「大宮電機」だったのでそこの自社ブランド品のようです。
故障の原因は裏側でした。あるべきところにベルトがありません。
本来はこんな感じ。
カセットデッキのようにベルトを介してキャプスタンを駆動するという、古風なメカです。
日立がバブル前夜まで使っていたメカに少し似ています。
テープを入れてみましょう。
ローディングOK、再生OK。
ばっちりです。しかしベルトの多いメカですね…
無事に復活です。
以上、果たして需要はあるのか?超ニッチなバブルフナイ機の修理でした。
2020/9/22作成開始