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第一デパート・閉店前の記録

再開発の進んだ立川駅前で昔からの面影を残す古い商業施設ビル・立川第一デパート。

66年に開業してから46年間立川の街を見守ってきました。そんな第一デパートは2012年5月15日にその長い歴史に幕をおろします。

このページは閉店まで約1週間となった第一デパート最後の記録です。

前回と同じように立川駅北口を出てモノレールの立川北駅方面に向かうと姿を現しました。

地上6階建て、地下フロアも備えたピンク色の建物。

いつもと同じように第一デパートはありました。しかし壁には完全閉店売りつくしの文字が。いよいよお別れです。

特徴的だった8角形のガラスも上から完全閉店のお知らせが。

反対側から。細長い建物。

仲良く並んだこれらの古い建物たちも一緒に取り壊されるのでしょうか。

それではいざ最後の第一デパートへ。

陶器製の取っ手。

入ってすぐにあったのは内線の電話。電電公社の601型、いわゆる「黒電話」の最終モデルにあたるタイプです(これはアイボリー色ですが)。

この機種は1978年から使用され始めたものなので後になって交換したんでしょうか。

階段の透明タイル。綺麗。

階段の踊り場にあった閉店のお知らせ。

店内禁煙。フォントが珍しい気がします。

地下1階の様子。晩年にリフォームされたようで綺麗でした。

古そうなポンプ制御室のドア。

専門店のかたらい。

非常口じゃなくて避難器具スローダン。「スローダン」とはこれのことです。固有名詞。

閉店売りつくしのお知らせは全てのフロアにちゃんと付いていました。

エレベーターの案内板。ちゃんと家族で乗っています。一番上にちょっとロープが描かれている点も要チェック。

エレベーターホールにあった時計。

やっぱりもったいないですよねこれ…はたしてこれの「満」表示は点いた事があるのか。

ボタンとかほぼ新品状態だし。

エスカレーター。ピクトグラムはこんな感じ。親子。

地下1階は営業していたにもかかわらずエスカレーターは塞がれてました。もう動かないようです。

渋い1人乗りの丸ボディは健在。

2階まで上がると丸ボディからパネルボディにバトンタッチ。

ステップは昔から取り替えられていないのか黄色い線が奥にしかありません。

丸ボディの方のランディングプレート。点検用のふたが伸びています。

パネルボディの登場です。これも取り壊されてしまうんでしょうね…

ランディングプレート。4分割されているのが特徴的。昔は床全体がこの緑だったと思われます。

申し訳なさそうに付いている銀色部分。

三菱ロゴ。ここまでじっくりこの年代のエスカレーターが見られるスポットってそうそうないですね。

前回来た時は動いていた4階へのエスカレーターは休止されていました。

それでも懲りずに階段で上がってきました。3階で漫画やら模型やらに没頭する人たちを横目にエスカレーターばっかり観察。

もう閉店までこのままなんでしょう…

このビルが出来た当初はエスカレーターがあるだけで珍しがられたんでしょうね。

動かないステップ。

上まで行ったのでそろそろ降りましょう。ここって古いのにちゃんと上下付いてるんですよね。

パネルボディ同士で交差しているのってかなりレア。

2階まで降りて再び丸ボディへ。

昭和な親子が貼ってあったらしき跡が。

透明感のある丸ボディ。同じ1人乗りですがこっちのほうが開放感があるせいか広く感じます。

相変わらず安全基準が緩かった時代のステップに乗って下っていきます。

さようなら丸ボディ。

そしてさようなら、立川第一デパート。再開発で変わりゆく立川の生き証人でもありました。

まもなくそれも思い出と写真の中でしか見られなくなります。

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==店舗データ==

店舗正式名

第一デパート

所在地 東京都立川市曙町2丁目2−25
開店日 1966年7月
階数 地上6階/地下1階
店舗面積 3053平方メートル
エレベーター/エスカレーター 三菱
営業時間 10時〜7時30分(一部専門店は異なる)
アクセス

電車:JR立川駅から徒歩3分くらい、多摩都市モノレール立川北駅から徒歩1分くらい

駐車場

あり(提携駐車場(パークアベニュー駐車場)、2000円以上お買い上げで1時間無料)

備考 2012年5月15日に閉店しました。

2012/5/5作成開始

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